環境都市工学部

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理工学研究科 オ ジョンミンさん、井筒 陽祐さんが第11回長谷工住まいのデザインコンペティションにおいて優秀賞を受賞

氏名

オ ジョンミン、井筒陽祐

所属

理工学研究科 環境都市工学専攻 建築学分野 建築環境デザイン・建築環境第Ⅰ研究室

受賞年日

2018年01月14日

大会・団体名

第11回 長谷工住まいのデザインコンペティション

受賞名

優秀賞

研究テーマ等

自治工房

賞の概要

「大会の趣旨」ー「空き家とつながる集合住宅」をテーマとした大会。ー賞金総額350万円

「審査員」
隈研吾 -隈研吾建築都市設計事務所代表・東京大学教授
乾久美子 -乾久美子建築設計事務所代表・横浜国立大学大学院Y-GSA教授
藤本壮介 -藤本壮介建築設計事務所代表
池上一夫 ー長谷工コーポレーション 取締役専務執行役員

「内容」
現代の空き家率が増加する地方都市において、利便性以外で愛着をもち、長く住まう街を選ぶ考え方が出来ないのであろうか。価値観は必ずしも、地価や補助金などの資本的な解決策だけで決定できない。そこにしかない風景、文化、交流など地域文脈は密接しており、自発的な人間関係がある場所こそ、今後資産価値以上の意味を持つものなのだ。また現代の集合住宅における可能性とは、街区内で資本主義倫理観に基づいた固有財産システムの多様化を繰り返すのではなく、人々の循環を促し、周辺環境改善事業の基盤を構築する地域コミュニティの拡大化に還元する共有財産化を可能にしたシステムによって、可変的な地域発散型集合住宅を媒介として街に根付かせ、人々の振る舞いが街を発展させることも実現可能ではないだろうか。
   これを促すシステムは、集合住宅と繋がる工房から始まる。作るという行為や機会を共有し、作る行為によって発生した空間である。可変的に操作することは、企業化されずにコミュニティの中にあった人の技術を安定化させ、ソフト面での共有資産として機能する自治工房を提案することで構築されている。「作る」住民がインタープリターとなり、地域の人々、外部関係者との連携を図ることで、権利を阻害することなく、より良い環境と求心的な自治拠点として整備し、周辺の空き家まで新たな価値感を発生させる。また、生産機能のみで発生する固有財産を自治工房への物々交換として、スマートグリッド化させた自然エネルギーの利用や住戸賃料、施設使用料へと還元することで、結果的に地域の協力が個人の利益にも関係性を持ち、まちの拠点を発展させることに繋がる。物と人の当たり前の関係が隔たりがなくなったことで、活性化されることで無意識に共有化され、より人間らしい自己表現が可能な場へと醸成されるのである。

指導教員

江川 直樹・大影佳史

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