理工学研究科 鈴木貴雅さんが7th International Multi-Conference on Engineering and Technological InnovationにおいてSession’s Best Paper Award session:Bio- and Medical Informatics and Cybernetics Ⅱを受賞
氏名
鈴木 貴雅
所属
理工学研究科 総合理工学専攻(プロセスデザイン研究室)
受賞年日
2014年07月18日
大会・団体名
7th International Multi-Conference on Engineering and Technological Innovation :IMETI2014
受賞名
Session's Best Paper Award session:Bio- and Medical Informatics and Cybernetics Ⅱ
研究テーマ等
Measurement of Flow Properties of Mammalian Blood with Different Hematocrit Values Using Falling Needle Rheometer
賞の概要
病理学における血液データ評価方法の確立を行うためには、高精度かつ迅速な解析操作が可能な血液粘度測定装置の開発が切望されている。特に、ヒト血液の流動特性は医学における血液疾患の評価に重要な因子であるが、粘度測定の方法とデータ収集は簡単ではない。本研究ではヒト血液を含む哺乳類(ウサギ‚ブタおよびウマ)の血液測定および評価が行われた。小型落針式粘度計(FNR)の開発および血液用粘度測定装置を用いた流動解析方法を考案し、血液の見かけ粘度および密度やヘマトクリット値などの物性の間における関係も評価した。測定された血液の流動解析は剪断速度と剪断応力の関係を示す流動曲線で評価した。観測された哺乳類の血液の流動曲線は、低剪断速度における非ニュートン流体領域、遷移領域および高剪断速度におけるニュートン流体領域に分けられ特徴的な三つの流体領域を明らかにした。特に、カッソン流体領域(非ニュートン流体領域および遷移領域)における血液の流動特性とニュートン流体領域における見かけ粘度が測定可能となり、哺乳類同士での比較を行った。
<IMETI2014について>
当学会は主に工学および技術革新に関する研究発表を行う国際合同学会である。他にWMSCI2014、IMSCI2014、CISCI2014がIMETI2014と併せて開催された。全ての学会における口頭発表申し込み件数が427件あり、1765名の査読者から査読審査を通った219件の口頭発表が行われた。IMETI2014における申込み件数は61件あり、査読審査を通った口頭発表は25件であった。
指導教員
山本 秀樹