理工学研究科 濱本優磨さんが化学工学会山口大会2024において優秀学生発表賞を受賞
氏名
濱本 優磨
所属
理工学研究科 環境都市工学専攻 エネルギー環境・化学工学分野 反応システム工学研究室
受賞年日
2024年12月17日
大会・団体名
化学工学会山口大会2024
受賞名
優秀学生発表賞
研究テーマ等
2-ブタノンとイソ酪酸を用いた二相系オルガノソルブ法によるスギの成分分離
賞の概要
籾殻などの草本類からオルガノソルブ法によりリグニンを回収するために効果的であった2-ブタノン溶媒は,スギに適用しても回収率が半分程度と低くなる課題を有していた。酸性による回収率向上をねらいイソ酪酸を用いたところ,リグニンを高収率で回収することが可能であった。しかし,イソ酪酸の高い極性によりリグニンの構造を破壊するため,回収されたリグニンの再利用が困難となった。そこでこの研究では,イソ酪酸と比較して極性が低い2-ブタノンとの混合溶媒による二相系オルガノソルブ法を用いてリグニンの回収を検討した。その結果,高い回収率(74.5%)でリグニンの構造を保って回収ができた。これにより,回収されたリグニンの樹脂原料としての利用など,応用範囲が広がることを示した。
本大会は40件程度の口頭発表件数があり,5件の優秀賞の授与があった。
指導教員
林 順一
長谷川 功