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5/19(土)外国語学部主催 黄克武 氏による招へい研究員講演会を開催しました

  • 2018/05/25

 外国語学部招聘研究員、台湾中央研究院近代史研究所研究員、黃克武教授は、519日(土)午後、学術講演会にて「胡適與李敖:両個自由主義者的命運(胡適と李敖:二人の自由主義者の出会い)」と題する講演を行われました。外国語教育研究科、東アジア文化研究科の大学院生等、約25名の参加者が興味深く講演を聴きました。

 黃教授は、講演の中で、

胡適(1891-1962)は、李敖(1935-2018)と44歳の年齢差があり、2つの世代に属する文化人だが、どちらも「民主と科学」という五四運動の理想を信奉し、専制主義に反対し、白話文運動を支持しました。また2人とも歴史、文学の分野で優れた業績を上げられたと胡適と李敖の生涯を詳しく紹介した後、中央研究院所蔵の胡適関連の文献資料や李敖の著作を利用し、1949年以降の胡適は、『自由中国』、『文星』といった自由派の雑誌を中心に自由民主運動を推し進めた中、李敖と親交を深めていきました。李敖も、また胡適を啓蒙思想の「種まく人」と崇めました。そして李敖自身は、胡適の継承者と言えよう。胡適と李敖は、二代の自由主義者として台湾において五四運動の精神に生涯を捧げ、また現代台湾の民主主義の基礎を築き上げた人物であると黃先生は講演で力説されました。

 黃先生の講演は、大陸出身の留学生たちによい刺激を与えた。講演の後、熱のこもった質疑応答も行われました。

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