KANSAI UNIVERSITY

システム理工学部

理工学研究科 システム理工学専攻
博士課程前期課程 2年次生
北川 真佑帆

研究テーマ

ワイヤメッシュセンサを用いた気液二相流のボイド率計測

火力発電所の蒸気発生器を模した装置をつくり、センサに工夫して、気体と液体の流れ方を解析。 火力発電所の蒸気発生器を模した装置をつくり、センサに工夫して、気体と液体の流れ方を解析。

私たちの研究室は、学科で培ってきた設計、加工、組み立て、電気回路といった知識とスキルを駆使し、実験装置を一からつくるのが特徴です。私の場合は気体と液体の流れ方を解析するセンサを手づくりしました。こうした解析は、沸騰現象のより詳細な把握につながり、結果的に火力発電所などの効率化を図るのに役立ちます。センサの仕組みは、熱流体を流す管の径に張ったワイヤで、内部を測定するというものです。目標に沿って設計し、材料を加工して組み立てて、計測器やパソコンモニターと電気回路でつなぎます。電気を流して電圧を調べれば、気体と液体の割合を数値化でき、流路を見ることも可能です。難しいのは熱流体の流れが乱れないように直径20μmという髪の毛の5分の1程度の極細ワイヤをメッシュ状に張ること。試行錯誤の連続ですが、3年次の秋学期からゼミ配属を希望するほど研究が楽しみだったので、先生方のアドバイスを参考にトライし続けています。私のひらめきで条件を変えてみてセンサの機能が高まったときは、とてもうれしかったです。大規模な装置への憧れがあるので、将来は飛行機や火力発電所といった、多くの力を結集させるダイナミックなものづくりに関わりたいです。

多彩な実験に挑める、実習が好きな人向きの学科。幅広い知識が身につき、社会からも期待されます。

4力学を中心に機械工学を学び、さまざまな専門科目で工学全体をカバーし、化学など異分野とのコラボも多い学科です。吸収すべきことは多岐にわたり、学生一人ひとりが自らの研究に合わせてものづくりを体験できます。総合力が身につくため社会でも応用がききやすく、自動車や家電のメーカーのみならず社会インフラに関わる重工メーカーや電力会社などで力を発揮できます。

機械工学科 網 健行 准教授

  • ※この学びのスタイルは2017年度のものです。

機械工学科 4年次生
渡辺 江璃子

研究テーマ

マイクロ派を用いた非接触による生体信号計測システムの検討

体に触れることなく、センサで生体データを取得。臨床実験に向けて、日々改良を加えています。 体に触れることなく、センサで生体データを取得。臨床実験に向けて、日々改良を加えています。

私が開発しているのは、医療分野で使われるセンサです。患者さんの体に触れることなく、心臓にかざして生体データを取得し、パソコンで確認できます。センサに使用する素材は、アルミや銅といった導電性の高いもの。さまざまな材質、長さ、大さきを試してみて、情報を十分に取得できる効果を保ったうえで、より小型で軽く、使いやすく、安価な素材を模索しています。試作品をつくってはデータをとるプロセスを繰り返し、少しずつ改良。文献などを参考に自分なりのアイデアを加え、素材や大きさなどを設定し、想定していた値に近い結果が出たとき、研究の楽しさを実感できます。現在は、実用に向けた臨床試験段階。私が開発してきたセンサが実際に病院で使われるという、責任の重さを感じます。メーカーの企画開発を志望していることから、そうした仕事に欠かせないプロセスを経験できることは大きな魅力です。高齢社会では、小型で、非接触で、手軽に使える機械のニーズはますます高まるはず。そうした期待に応えるために力を発揮したいです。

機械、電気、医療、情報処理の知識を幅広く身につけ、境界領域のニーズに応える人材が活躍できます。

人間工学分野の研究は、機械、電気、医療、情報処理の境界領域で、人の感じるストレス、モノの使いやすさなど、機械工学を中心に幅広い分野を扱います。特に医療分野からのニーズは大きく、産学連携の研究も盛んです。渡辺さんの強みは、研究の工程や成果をまとめて伝える高いスキル。企業での開発にも欠かせません。活躍の場は多方面に渡るのではないでしょうか。

機械工学科 鈴木 哲 准教授

  • ※この学びのスタイルは2016年度のものです。

理工学研究科 システム理工学専攻
博士課程前期課程 1年次生
加来 徹

研究テーマ

超高速マルチスペクトルディジタルホログラフィック3次元動画像顕微鏡法と光学システム開発

今までにない顕微鏡のしくみの開発をめざしています。 今までにない顕微鏡のしくみの開発をめざしています。

ホログラフィは、光の色や明るさ、位相(方向)を捉え、自然な3次元情報を記録・表示することができるため、究極の3Dディスプレイ技術だといわれています。20世紀のなかごろに考案された技術ですが、デジタル化が進んだ結果、今ではイメージセンサーでホログラムを電子的に記録し、PCを通じ、3D画像として再生できるようになりました。学部4年次のときに取り組んだのは、ディジタルホログラフィを顕微鏡として活用するための研究でした。実験では、ピント合わせが難しい水中微生物の遊泳を4種類の光でとらえ、高速多波長3D動画像として記録。微生物が3次元空間中を自由に動いてもピントが合わせられること、1回の撮影でさまざまな波長の情報を多重記録できることなどがわかり、ホログラフィが、動き回るものの3D画像を記録する装置として、一般の光学顕微鏡に比べてすぐれた性能をもつことを確かめました。今後は研究の精度をさらに上げるとともに、学会発表にも力を入れていきたいと考えています。

微小生体や動的現象を高速マルチスペクトル動画像計測する技術に、注目が集まっています。

研究室のテーマは、細胞一個までを計測し、極めて短い時間でマルチカラー情報を記録する技術の開発です。加来さんは粘り強く研究に取り組み、画期的な成果を上げてくれました。生命科学分野での「セレンディピティ(まれにしか起きない発見)の計画的創出」をめざす国の研究プログラムへの参加が決まったのも、彼の成果のインパクトが決め手でした。

機械工学科 田原 樹 助教

  • ※この学びのスタイルは2015年度のものです。

機械工学科
4年次生
國澤 孝彰

研究テーマ

回転円盤のフラッタ低減に関する研究

磁気ディスクの高性能化につながる「位置決め」の研究に熱中しています。 磁気ディスクの高性能化につながる「位置決め」の研究に熱中しています。

コンピュータなどに搭載され、データの記録、再生を行う磁気ディスク装置が研究対象です。そのなかでも特に、高速で回転する磁気ディスクにナノメートルの精度で磁気ヘッドを「位置決め」する方法について研究しています。アプローチは何通りも考えられますが、私は「ディスクフラッタ」と呼ばれる、空気流によって励起されるディスクの振動を低減させることで正確な位置決めができるのではないかと考えました。ディスクとディスクの間には、間隔を一定に保つためのリングがありますが、私はそこに粘着テープのような、粘性と弾性を備えた材料をはさむことで、ディスクフラッタを抑えようと考えました。現在は、最適な粘弾性材料を見つけるために、実験とコンピュータ解析を駆使して研究しているところです。適切な実験結果を得るために、実験装置や方法の改善も自ら進めなければならず、やるべきことは多いですが、最終的には最適な材料の特性を解明して、社会から求められている大容量磁気ディスク装置の高性能化につながる提案を行いたいと考えています。

ハードディスク業界での経験を研究と指導に生かしています。

私は最近まで企業人として、急速な再編が進むハードディスク業界の様子を目のあたりにしてきました。その経験に基づき、学生には「将来、技術者として生きてゆくためには」という観点からアドバイスを行っています。今の社会で重要だと思うのは、研究開発のスピードアップと、アンテナを高くして社会を見る俯瞰力。國澤さんもこうした力を身につけて、優秀な技術者に成長してほしいですね。

機械工学科 小金沢 新治 准教授

  • ※この学びのスタイルは2014年度のものです。

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