


















































特 集 vol. 519
日常を振り返ってみると、さまざまな場面で「数字」や「データ」が溢れています。
偏差値、SNSの「いいね」の数やフォロワー数、アルバイト先の売上推移、
就活サイトのエントリー通過率なども「データ」です。
そう、今はあらゆることがデータ化される時代。
そこで大事なのは、データそのものではなく、「そこから何を読み取り、どう活かすか」ということではないでしょうか。
データをうまく正しく読み解き適切に使いこなすことー言わば、データは「地図」であって「答え」ではない。
今回はその実践例として、関西大学体育会アメリカンフットボール部KAISERSのアナライジングスタッフにインタビュー。
"データを上手に活用する力"について、考えてみましょう!
本学アメフト部には「アナライジングスタッフ」というポジションがあります。その役割はズバリ、チームをデータ分析で支える戦略家。戦術面からチームを勝利に導く、非常に重要なパートです。 今回は、アナライジングスタッフとして活躍する3人にインタビューを行いました!






















スポーツやマーケティング、そして学術研究など、さまざま分野で活用されているデータ。
ナノテクノロジーや有機機能材料の研究を通じて日々データと向き合う化学生命工学部の矢野准教授から、
本特集に寄せて、データリテラシーの重要性に関するコメントをいただきました。
化学生命工学部
矢野 将文 准教授
アメリカンフットボールの現場では、データ活用が勝敗を左右する時代を迎えています。選手の動きや相手チームを数値化し、試合の流れを分析することで、練習や戦術を一層効果的に改善できるようになりました。しかし重要なのは、単にデータを集めることではありません。その意味を理解し、適切に活かす力―すなわち「データリテラシー」です。この力があってこそ、数字の背後にある選手の努力やコンディションを正しく読み取り、次の成長につなげることが可能となります。そしてデータリテラシーは、スポーツにとどまらず、教育、研究、さらには社会の多様な分野で求められる重要な力です。情報を正しく扱い、自らの行動に反映させる姿勢は、これからの時代を切り拓く確かな武器となるでしょう。本特集が、データの可能性とリテラシーを磨く意義を改めて考える契機となれば幸いです。