社会学部4年次生Y.I.さんが思い入れたっぷりに語ってくれた千里山キャンパスのランドマークは、ズバリ「悠久の庭」。千里山キャンパスに通う関大生なら誰もが一度は訪れるであろう、キャンパス中心部にある芝生広場です。Y.I.さんはこの場所に「僕の4年間の生活が全て詰まっている」と語ってくれました。「入学式の日に悠久の庭で吹奏楽部の歓迎セレモニーを見たのが最初の思い出です。その後、サークルの集合場所として活用したり、友達とスタバのコーヒーを片手に語り合ったりするなど、1年次から頻繁に利用していました」「2、3年次は空きコマに課題をしたり、1人でぼーっと過ごしたり。時には友達と就職活動の面接練習をしたり、将来について語り合ったりもした、本当に思い出深い場所です」と紹介。長く愛される悠久の庭は、関大生共通の原風景と言えるのかもしれません。
社会学部4年次生
Y.I.さん
千里山キャンパスの中心部に位置する「悠久の庭」は、2006年に整備されました。この場所にはかつて、「誠之館1号館」と呼ばれる建物があり、学生の食堂や売店、談話室などが設けられ、にぎわいのある交流の場として親しまれていたそうです。現在は、学生だけでなく近隣住民にも開かれた、誰もが利用できる憩いの場となっています。悠久の庭に設置された碑の裏面には、次のような言葉が刻まれています。「本学の永遠の指針を示された久井忠雄元理事長の功績をたたえ、面影を偲んでこの『悠久の庭』を生誕百年の記念として創造します。」悠久の庭は、久井元理事長の理念を静かに伝える場所として、今も多くの人に親しまれています。[悠久の庭]
面積:約1,755m²
総合情報学部3年次生のR.M.さんと、同K.N.さんが紹介する高槻キャンパスのランドマークは、中央広場にある鏡池です。このエリアに正式な名称はなく、学生たちから「広場の池」「中庭の水のところ」「噴水じゃない方の水場」「ウユニ塩湖」などさまざまな呼び名で親しまれ、待ち合わせや一休みに利用されています。R.M.さんは「景色や空が映り込んでめっちゃ綺麗」と語り、K.N.さんは「冬は池が凍るのでそれも綺麗です」とおすすめしてくれました。池の周囲にはベンチが配置され、休憩や軽食を楽しむ学生も多いそう。総合情報学部公認団体のMCS(Media Creative Supporter)に所属する二人は、授業後も制作活動のためキャンパスに滞在する時間が長いと言います。「暗くなった学校で自分たちだけが活動しているのってなんだかちょっとワクワクします。ここから街の夜景もよく見えるので、好きな時間帯ですね」とK.N.さんが話してくれました。
総合情報学部3年次生
K.N.さん、R.M.さん
高槻市を一望できる食堂上の「テラス」もおすすめスポットです。天気の良い日に、学食や購買で買ったものをここで食べると気持ちがいいですよ。ここから「今城塚古墳」と「弁天山古墳」という二つの古墳が見えるので、オープンキャンパスの際にクイズにして高校生に紹介したこともあります。
1994年に開設された「高槻キャンパス」は、北摂連山に囲まれた阿武山の東部に位置し、緑に包まれるような学舎が印象的。中央広場からは、大阪平野を一望できる大パノラマが広がります。中央広場に設けられた正方形の人工池は「鏡池」となっており、穏やかな水面にキャンパスの風景を映し出しています。池の一角には、アメリカの彫刻家ジョージ・リッキー氏による動く彫刻作品「一つの長方形になる、旋回する二つの不等辺四角形Ⅱ」が設置されています。この作品は、風を受けて繊細に動き、目に見えない風の流れをさまざまな形として表現してくれます。ちなみに風速30メートルまでは耐えられるそうですが、台風などのときには羽の部分を取り外すそうです。[中央広場]
土地面積:約2,563m²、標高:約204m
2025年4月に開設されたビジネスデータサイエンス学部。その主な拠点となるのが、吹田みらいキャンパスです。ビジネスデータサイエンス学部1年次生N.Y.さんは、建物内に入ってすぐの吹き抜け空間「コモンズエリア」を紹介してくれました。「開放的な雰囲気が心地良く、頻繁に利用しています。Wi-Fi環境が整っていてプリンタも使えるから、課題をするのにぴったり。吹き抜け構造なので、上の階から友人が私のことを見つけて声をかけてくれることもあります」。椅子やテーブルなどのインテリアもおしゃれで気に入っているそうです。コモンズエリアでのエピソードとして「ここで声をかけて少し話した人と、授業でたまたま一緒になって、そこから仲良くなりました」と語ってくれました。始動したばかりの吹田みらいキャンパス「コモンズエリア」。使い方も思い出も、学生たちによってどんどんアップデートされていくランドマークと言えるでしょう。
ビジネスデータサイエンス学部 1年次生
N.Y.さん
キャンパスの2階にある食堂に隣接するこちらのエリアは、存在を最近知ったばかりなんです! 大学らしからぬ大人っぽい空間で、ちょっと特別感が味わえます。一人で集中して作業したい時に利用してみようと思います。
吹田みらいキャンパスは、もともと武田薬品工業株式会社の研修施設として使用されていた建物です。2023年3月31日に本学が売買契約を締結し、2024年4月に国際学生寮「関西大学グローバルハウス(KU G-House)」が、2025年4月には「ビジネスデータサイエンス学部」が開設されました。三層吹き抜けのメインホールに位置する「コモンズエリア」は、学生・教職員が自由に使えるスペースで、自主学習やグループワークなど、さまざまな用途に対応しています。今後は、企業・自治体との連携や、留学生との交流など、多様な人々が集い、学びあう場としての活用が期待されています。[コモンズエリア]
面積:約641㎡
悠久の庭で過ごす時期で、一番好きなのは4月です。春休み明けに久しぶりに会う友人たちと、互いの近況などをのんびり語り合う空気感がいいですね。我ながら、「関大生」してるな〜って感じます(笑)。桜も綺麗で気候も良いのでおすすめです。