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Event Report
大学と家庭をつなぐ「父母(保護者)の一日大学」〜2018(平成30)年度 教育後援会総会ルポ〜
2018(平成30)年5月20日(日)

関西大学教育後援会総会は日本最大級の保護者会イベントとして知られており、この日も日本全国から約5,700名の父母・保護者の皆さまが千里山キャンパスに訪れました。同日に「父母(保護者)の一日大学」として、キャンパス見学や各種相談コーナーなど様ざまなイベントを実施し、父母・保護者の皆さまとの交流を深めました。

午前中に中央体育館で実施された総会には、会場を埋め尽くさんばかりの父母・保護者の皆さまが参加されました。

親も楽しむキャンパスライフ学生と大学を結び「和の関大」へ

南門のエスカレーターで上がった先に植えられているソメイヨシノの葉は青々と茂り、初夏を思わせる日差しでまぶしいくらいでした。さわやかな風が流れる中、日曜日の千里山キャンパスにたくさんの父母や保護者が訪れました。
午後からの学部別教育懇談会。BIGホールの扉を開くと、すでに経済学部の短期留学プログラムの説明会が始まっていて、舞台奥のスクリーンに「時代や常識の変化に対応できる」「就活時、自分を他の学生と差別化」などと記された資料が映し出されていました。座席はほぼ満席で、女性がやや多いように見えました。私語ひとつ聞こえず、マイクを持った男性職員の声だけが響き、真剣な表情で保護者らはペンを走らせていました。
午前中に中央体育館で行われた教育後援会総会でも、会場に入りきれない保護者が訪れながら、ざわつくことなく、総会は粛々と進みました。客員教授で日本スケート連盟会長の橋本聖子氏が特別講演を終えた後、「格式ある会でした」と思わず感想を漏らしたほどでした。
今春の卒業式や入学式に参列した際、学び舎を後にする学生、新しい生活を始めようとする学生の途切れないざわつきが気になりました。でも、この日の総会に続いて行われた応援団(リーダー部、バトンチアリーダー部、吹奏楽部)の凛々しくエネルギッシュな演舞とグリークラブ、混声合唱団ひびきの歌声が披露されると、学生に安心感を覚えました。
大学と家庭のかけ橋になることを目的にした教育後援会。親も楽しめるキャンパスライフの一日だったと思いました。

1Day University

学部別教育懇談会

学部の学びや進路についてご紹介

午後の学部別教育懇談会では、学部ごとに教育方針や学生生活の様子についてお伝えし、就職状況や支援体制についてもご説明しました。また、教職員と個別相談できる機会も設け、成績や進路などに関する父母・保護者の皆さまの悩みや質問にお答えしました。

教育後援会総会

大学と家庭の絆をより強固なものに

総会では教育後援会の1年間の活動をご報告した後、芝井敬司学長と池内啓三理事長が登壇し、本学の現状と未来について語りました。また、閉会後の特別講演では日本スケート連盟会長の橋本聖子客員教授に、東京オリンピックに向けての意気込みを語っていただきました。

各種相談コーナー

就職、留学、奨学金など様ざまなテーマで父母・保護者の皆さまの疑問や質問にお答えしました。

見学コーナー

図書館や博物館など千里山キャンパスの充実した施設・設備を見学していただきました。

学生団体による催し

関西大学応援団 外国語学部3年次生

関西大学の一員として、教育後援会のイベントを盛り上げる役目を光栄に思います。父母・保護者の皆さまの前で演舞を披露するのは緊張しますが、関大生らしい生き生きとした姿をお見せしたいと思います。

関西大学学生チーム“漢舞” 社会学部3年次生

私たちはよさこいダンスチームで、日本各地のイベントで踊りを披露しています。自分たちで作った振り付けや衣装で一生懸命に踊るので、父母・保護者の皆さまに私たちの頑張る姿を見てもらえたらうれしいです。

父母・保護者の声

環境都市工学部3年次生の父母・保護者

初めて総会に参加して、その規模の大きさに驚きました。大学が見据える未来や充実した学生支援などについて知り、わが子を安心して預けられると感じています。就職や大学院進学など進路に関する情報収集ができたので、わが子を交えて家族会議をしようと思います。

化学生命工学部1年次生の父母・保護者

わが子が海外に興味を持っているようなので、今日は留学に関する情報を集めるつもりで参加しました。理系の学部なので語学留学だけではなく、海外の大学の研究室で技術交流ができる機会もあるようなので、わが子に教えてあげたいと思います。

取材を終えて…

学業成績、部活、アルバイト、留学、就職と親の不安は尽きません。各種相談コーナーにも親が列をつくっていました。大学の教職員も親の質問や要望にこたえようと真摯な態度で応対していたのが印象的でした。「わが子の母校はわが母校」。教育後援会の合言葉にもなっていますが、学生と大学と家庭が三位一体となった、「強い関大」を支える「和の関大」を感じました。

教育後援会常任委員
内野 広信

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