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大学と家庭をつなぐ
「父母(保護者)の一日大学」
〜2017(平成29)年度 教育後援会総会ルポ〜
Event Report:2017(平成29)年5月21日(日)

千里山キャンパスにおいて2017(平成29)年度教育後援会総会が開催され、全国各地からたくさんの父母・保護者の皆さまが訪れました。総会に合わせて「父母(保護者)の一日大学」を開催し、キャンパス見学や各種相談コーナーなどを設け、父母・保護者の皆さまとの貴重な交流の機会となりました。

大学と家庭との距離が近い、関西大学ならではの盛況ぶり

教育後援会監事 岡野 新

「父母(保護者)の一日大学」は関西大学の伝統行事で、全国でも最大級の規模を誇ります。
この日は5月にもかかわらず真夏のような暑さとなりましたが、たくさんの父母・保護者の皆さまが千里山キャンパスを訪れ、様ざまな催しを満喫しておられました。
午前中に行われた教育後援会総会では、大学の事業、財政などの報告や教育後援会の役員改選などに関する報告が行われ、新監事に選出された私も、壇上からご挨拶をさせていただきました。
大学の取り組みに参加し、当事者意識を持って関わろうとしてくださる父母・保護者の皆さまからご承認をいただき、身が引き締まる思いでした。
また、総会で披露された西陽子さんによる箏の演奏は圧巻でした。
午後からは学部別教育懇談会や各種相談会、学生によるイベントなどが開催され、父母・保護者の皆さまは思い思いのイベントに熱心に参加しておられました。
特に盛況だったのは応援団による演舞・演奏など、学生団体による催しで、わが子たちの成果をいかんなく発揮する姿に目を細めておられました。
また、就職や奨学金、留学などに関する個人面談のブースも人気で、わが子のために熱心に聞き入る父母・保護者の皆さまの姿勢が印象的でした。
私もキャンパスを散策し、何組かの父母・保護者の皆さまとお話させていただいた中で感じたのは、ご子女に対する深い愛情と関西大学に対する大きな期待です。
大学と家庭のかけ橋となり、関西大学の一層のレベルアップを図らんとする私たち教育後援会の責任の重さを改めて実感いたしました。

総会の会場となった中央体育館は満席になる盛況ぶり。各種挨拶や報告を真剣に聞き入る姿が印象的でした。

1Day University

学部別教育懇談会

多くの父母・保護者の皆さまから「先生と学生の距離が近い」というお声をいただきました。

大学でのわが子の様子を知る機会に

各学部では教職員が学部の教育方針や就職支援の取り組みなどについて説明しました。また、個人面談を実施し、教職員が父母・保護者の皆さまの疑問や質問にお答えしました。先生から見たご子女の様子が聞ける機会とあって、父母・保護者の皆さまは興味津々のご様子でした。

教育後援会総会

村岡新会長は、大学と父母・保護者の連携をより強固なものにしていきたいという決意を力強く語られました。

大学の情報を共有し、共に未来へ

総会には会場を埋め尽くさんばかりの父母・保護者の皆さまが訪れ、大学の現状とこれからのビジョンにしっかりと耳を傾けてくださいました。教育後援会からは、新会長に就任した村岡 基氏、新監事の岩井 仁氏と私、岡野 新もご挨拶をさせていただきました。

キャンパス見学

千里山キャンパス内にある博物館(簡文館)には、貴重な史料が展示されており、多くの来場者が訪れました。

体育会クラブが練習風景を公開。わが子の活躍をひと目見ようと多くの父母・保護者の皆さまが訪れました。
ボクシング部のリングでは練習や試合が行われ、OBや父母・保護者の皆さま約100人が応援しました。

各種相談コーナー

この日に相談した内容をもとに、ご子女とお話する機会を作るという父母・保護者の皆さまもおられました。

わが子の快適な学生生活のために

キャンパスの随所で各種相談コーナーを設置。就職、留学、奨学金など様ざまなテーマで専門のスタッフが父母・保護者の皆さまの疑問や質問にお答えしていました。いずれのコーナーも終日盛況で、父母・保護者の皆さまの熱意が感じられました。

父母・保護者の声

政策創造学部1年次生の父母・保護者

久々に訪問した千里山キャンパスを懐かしく見て歩いています。私の大学時代、関大生の友人がおり、当時何度か訪れたことがありました。その頃から美しい大学でしたが、さらに素敵なキャンパスになっており、この環境で学べるわが子がうらやましいです(笑)。キャンパスをひと通り見学し終えたら、学部の説明会に参加して、学びのことや進路のことをしっかり聞きたいと思っています。

文学部4年次生の父母・保護者

公務員になることを希望し、エクステンション・リードセンターの公務員講座を受講しているわが子。それ以外に就職活動の準備は特にしておらず、少し心配していました。今日は就職関連の個別面談を受け、公務員試験のスケジュールと、これからの活動方法などについて学ぶことができました。これでわが子にもアドバイスができます。

システム理工学部4年次生の父母・保護者

進路について悩んでいた物理・応用物理学科4年次生のわが子。大学院への進学を決意し、先日願書を提出しました。大学院からどのような進路が広がるのか、そのなかで希望する進路を実現するにはどのように学ぶべきなのか、今日はわが子の未来につながる話を聞きたいと思って参加しました。
「父母(保護者)の一日大学」では、個別面談で先生に直接お話が聞けるのがいいですね。先生はわが子の学習歴も踏まえて質問に答えてくださるので本当に安心できます。まるで高校の担任の先生のよう。緊密な人間関係のもとで学んでいることがわかりました。
システム理工学部の数学科を卒業した息子も、同じように先生がサポートしてくださったことを思い出します。今日は数学科の教室にも足を運び、先生方にあいさつをしてきました。この日のことを、息子にも報告しようと思います。

社会学部2年次生の父母・保護者

わが子が留学を意識しており、親として何かアドバイスができないかと考えていました。留学するからには中途半端に取り組むよりもしっかりと時間をかけて学んでほしい思いがあり、今日は関西大学の留学プログラムや経済的なサポートなどについて個別面談で教えてもらいました。
わが子の希望を考えると、韓国への長期留学が最適だと思うようになりました。英語で授業を受けられ、長期間学べることで成長が期待でき、また海外留学にしては距離が近いので会いに行きやすい(笑)。関西大学のスタッフの方が懇切丁寧に相談にのってくださり、本当に感謝しています。今日は愛知県から足を運びましたが、参加して本当によかったです。

取材を終えて…

私が驚いたのは、これだけ大きな規模でイベントが行われ、想像をはるかに超えるたくさんの父母・保護者の皆さまが積極的に参加されていたことです。父母・保護者の皆さまからは「こういうイベントがあってうれしい」「大学と家庭と学生の一体感がある」などたいへん好意的なご意見をいただきました。今後も教育後援会としてこうした有益な取り組みを盛り上げていきたいと思います。

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