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社会から求められるグローバル人材になるために 〜留学を通じて成長する〜 国際部

東京オリンピック・パラリンピックを前にグローバル社会で活躍する人材が求められています。わが国では、2020年までに大学生の海外留学者数を12万人に倍増させるという「日本再興戦略」のもと、外国語運用能力の修得や異文化理解といった国際的素養を培い、自ら考え行動する若者の育成が急務とされており、社会が一体となって様ざまな取り組みが行われています。
関西大学でも社会から求められるグローバル人材を輩出するため、各学部や部局が、それぞれの専門分野の観点から独自に特徴的な留学プログラムを用意しています。また国際部でも本学全学生を対象とした様ざまなプログラムを提供しています。

自分に合ったプログラムで第一歩を

国際部では本学の協定大学にて専門的な知識を学ぶ「交換派遣留学」、海外の大学で専門科目の履修や大学付属語学学校での語学学習、あるいは語学学習後にインターンシップができる「認定留学」、夏季および春季休業期間中に語学を学習し、異文化にも触れる「語学セミナー」等を実施し、年間500人を超える学生が参加しています。
これらに加えて、学生の海外留学・体験に対する意識を更に身近に感じることができるよう、プログラム内容、実施場所、期間や費用に配慮して、2017(平成29)年度からカナダ、ニュージーランド、マレーシア、香港等で夏季および春季休業期間中に期間の短い「海外体験プログラム」を拡充します。まずは、海外への一歩を踏み出すことで、新しい「気づき」を得て、自分の目標を具体化してもらうことを目的としています。また、さらなる各種の留学へ繋がることも期待しています。

留学のタイミングを逃さないために

「気がついたらプログラムの募集が終わっていた。」、「就職活動があるから留学なんて無理だと思っていた。」これらは学生の皆さんから毎年よく聞く言葉です。留学するタイミングを逃さないためには、募集説明会~応募(選考)~オリエンテーション(事前学習)~出発という流れを念頭に計画性をもつことが重要です。
そのためには情報収集が留学の第一歩であると私たちは考えております。各学期の始まりには、留学プログラムの説明会などのほか、海外学び情報サイト「SANKUS」(Study Abroad Navi for KU Students)等のホームページへの掲出も含めて、学生の皆さんに留学に関する情報を提供しています。また、昨年度からは「留学カウンセラー」の資格をもった専門スタッフによるカウンセリングも実施しています。カウンセラーは、留学計画や悩みを聞きながら、学生の希望と多彩な留学プログラムの中から、その学生に合ったものを結びつけ、情報提供とアドバイジングを通じて、自立した留学の実現に向けてサポートを行っています。キャンパスの立地にかかわらず、学生が気軽に相談できる「オンライン相談」も実施しており、好評をいただいております。

学生時代だからこそ、スポンジのように吸収し成長する

留学を通じて様ざまな経験や失敗から学ぶこと、様ざまな人との出会い、日本についての再発見など、言語や専門教育以外に吸収できることは沢山あります。慣れ親しんだ環境から離れ、自立が求められる環境に身を置くことは勇気がいることです。しかし、帰国後の学生たちは、見違えるほどの「強さ」と「しなやかさ」を身につけ、凜とした眼差しとまぶしい笑顔で溢れています。
関西大学は社会に貢献できる人材へ成長することを願い、多くの本学学生が世界に飛び出せるようサポートしてまいります。

本学留学経験者からのメッセージ

文学部 総合人文学科 世界史専修(2017(平成29)年3月卒業)

関西大学に入学後、大学には様ざまな留学プログラムがあることを知りました。1年次生の春休みに参加した語学セミナーがきっかけとなり、海外の大学で専門科目を学びたいと考え、交換派遣留学に挑戦することを決意しました。
イギリスへの交換派遣留学が決定し、英語と専門科目の勉強に力を入れ、準備を行いましたが、現地では実力不足を痛感する日々が続きました。膨大な量の課題に加え、現地学生のディスカッションについていくのは容易ではありませんでした。それでも、課題や授業をこなしていくうちに、困難なことに挑戦し続ける行動力が身についたように思います。
留学先での経験を通して、「海外と関わりをもった仕事をしたい。」と考えるようになり、帰国後にキャリアフォーラムというジョブフェアに参加し、内定を得ました。その後、留学の魅力を多くの人に伝えたいと考え、国際部の学生留学アドバイザー(SAPA)として活動しました。窓口でのアドバイスやプレゼンテーションなどを通して、自分自身の留学経験を振り返る良い機会になりました。

学生留学アドバイザー(SAPA)での活動の様子

会報『葦』のご紹介