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ゼミナールに最適の環境 飛鳥文化研究所・植田記念館
教育後援会 会報編集部

飛鳥文化研究所・植田記念館は、教育後援会元会長の植田正路氏が関西大学の教育と研究の発展を念願して、私財を喜捨され、昭和50(1975)年に竣工したもので、その後、利用者の増加で52(1977)年に増改築されています。
しかし、この増改築によって得られた広さも、年毎の利用者の増加により限界に達していました。その後、植田氏から二度にわたる多額の寄付があり、大学ではそのご厚意に応え、「教育振興植田基金」を設置し、その基金から生じる果実等を投じて、昭和62(1987)年、隣地に新館を建設しました。
この新館は、鉄筋コンクリート造、地上2階一部地下1階で、2,564㎡(777坪)の床面積を有しています。また、平成3(1991)年には、日本瓦葺き、和風の外観をもつ設計が優れ、周囲の環境にマッチして品位を保っているとの理由から、「第4回奈良県景観調和デザイン賞」の会長賞を受賞しています。
ここ飛鳥文化研究所・植田記念館は、飛鳥史跡見学や万葉文学散歩のみならず、ゼミナールや研究会に最適の場所です。昭和47(1972)年の高松塚古墳壁画の発掘以来、関西大学と所縁の深い地にある当研究所が、ゼミナール等のクラス単位で、先生と学生が夜を徹して討論しあえる学外のセミナーハウスとして、今後のさらなる活用が期待されています。

「飛鳥随想綴」

飛鳥文化研究所・植田記念館には、先生方がゼミナール等で利用された折に、随意にご執筆いただいている「飛鳥随想綴」というものが設置されています。今回直近にご執筆いただいたものを掲載しました。ゼミナールの様子等を少しでも感じ取っていただければ幸いです。

恒例の2年次ゼミ生の合宿研究会です。飛鳥文化研究所が初めてのゼミ生が大半で、皆感激しています。いつ来ても素晴らしい施設で助かります。
昼は快適に勉強をさせていただき、夜は楽しく懇親会です。
おかげさまで新年度のゼミ活動に力をいただきました。感謝、感謝。
(樫原正澄 経済学部教授)

例年どおりの飛鳥合宿。昨年は就活の8月解禁のとばっちりで、9月実施のうえ、参加者も少なく盛り上がりに欠けたが、今年は男子16名、女子10名で実施できた。内定者も多く、公務員志望等を除けば、ほぼ全員である。
ただ、中間構想の発表としては、まだ思いつきのレベルで、内容が伴わず、指導の徹底に努めなければならない。
今朝も野鳥の鳴き声で目が覚め、豊かな自然環境に恵まれ、このような研究施設でゼミができることに喜びを噛み締めている。研究所スタッフの皆様には感謝の念に堪えない。
(熊野 建 社会学部教授)

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