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自分を見つめ、将来を考える
― 私たちの就職活動体験記 ―

今年も地方教育懇談会で、企業から内定を得た関大生が就職活動の体験談を熱く語る。素直な感謝の言葉が、多くの参加者の胸に届いた。世間の厳しさの一端にふれても、父母・保護者からの温かい言葉で元気を取り戻し、それを乗り越えていく。就職活動を通じて大きく成長し、自分の生き方を学んでいくのである。
※各体験記は、教育後援会編集部にて要約したものを掲載しています。

  • 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 内定
  • 株式会社神戸製鋼所 内定
  • 日通・パナソニック ロジスティクス株式会社 内定
  • 株式会社デンソー 内定
  • 株式会社パロマ 内定
  • パナソニック株式会社 内定
  • 広島銀行 内定
  • 大成建設株式会社 内定
  • パナソニック株式会社 内定
  • 西日本高速道路株式会社 内定

内定先:損害保険ジャパン 日本興亜株式会社  会場:富山市

周囲との関係を大切に、そして精一杯の努力を
社会学部 社会学科

不器用な私は、ES・SPIテスト・面接と、それぞれのピークが来る度につまずきました。しかし、両親、先輩、友人等、多くの人の支えのおかげで無事に就職活動を終えることができました。周囲の支えと自分にできる努力を着実にこなしたことが、成果に結びついてくれたのだと思います。
両親には、お金のかかる就職活動を金銭面でとても助けてもらいました。また、何も口出しせず、普段通り、私の気持ちに寄り添い、温かいままでいてくれたことは大きな支えでした。先輩からは絶えず刺激をもらえ、そのおかげで、早い時期から就職活動について考えることができました。友人とは苦しい気持ちを共有したり、助けてもらったりしましたので、どんな時も一人で感情を抱え込むことなく、常に前を向いて取り組むことができました。
前向きに努力をしていれば、多くの人が支えてくれると思います。周囲との関係を大切に、限界を定めず、精一杯活動すれば大丈夫だと思います。

内定先:株式会社神戸製鋼所  会場:富山市

就職活動を通して
大学院 理工学研究科

私の就職活動は大学のキャリアセンター主催のセミナーに参加することから始まりました。就職活動は誰もが通る道ですが、具体的に何をしたらいいのかというのは全くわかりませんでした。そのため、キャリアセンター主催のセミナーに参加し、エントリーシートの書き方や面接でのマナー等を学びました。技術的なことはもちろんのこと、精神的にも就職活動が始まる雰囲気というものを感じることができ、非常にためになりました。
大学での就職活動対策講座が始まって間もなく、企業の説明会や面接等が次々に始まっていきました。私は説明会では必ず一回は質問するように心がけていました。そうすることで、社員のかたと話すときに緊張せずに話すことができ、その後の面接でも緊張することはありませんでした。そういった積極的な心構えは就職活動でも、今後社会人になってもためになると思います。
最後になりますが、就職活動は今後の大半を過ごすことになる会社を決める機会なので、自分が何をしたいかをじっくり考えて悔いのないように進めてください。

内定先:日通・パナソニック  ロジスティクス株式会社  会場:東京都

自分の素を出すこと
文学部 総合人文学科

私の就職活動において、一番の困難は面接でした。面接は筆記テストなどのように答えがありません。その企業の方針といかに自分が合っているかをみられます。そのため面接を繰り返していっても、選考を通過したりしなかったり、さまざまな結果で手ごたえがなく、どんどん自信をなくしてしまいました。そこで気づいたのが、自分の素を出すことの大切さです。面接で同じ話を何度もすると、スムーズには話せますが、とても淡々としてしまい、企業の方にしっかり伝わらないと思いました。一方で話の途中で詰まってしまったにもかかわらず、自分の言いたいことを身振り手振りも交えながら一生懸命話した面接は、通過することができました。その面接では上手く自分の素を出すことができたのだと思います。企業の方は、学生時代いかにすごいことをしたのかではなく、その人がどのような人間性を持っているのかを見ていると思います。上手く話せなくても、自分が伝えたいことを最後まで企業の方に伝えてください。そして納得のいく形で就職活動を終えられるように頑張ってください。

内定先:株式会社デンソー  会場:東京都

自分と向き合い、働くことを考える
大学院 理工学研究科

就職活動では、大学でどのように過ごしたのか、学生生活で何を得たのかということが、最も重要視されていたと感じます。自信を持って自分はこんなことをやり遂げたといえることを、ひとつでも多く持つことが大切です。これから就職活動を迎える方にはぜひ就職活動までに、目標を持ってそれをやり遂げるような経験をしてほしいと思います。
また、インターンシップに参加するなどして、働くとはどういうことなのかを、早くから考えてみるとよいと思います。私は夏休みに14日間のインターンシップに参加しました。そこでは、それまで想像もしなかった大変なことや責任が仕事にはあるということを、身をもって体験できました。さらにこの経験から、自分がやりたいことを真剣に考えられるようになりました。
就職活動中は家族が大きな支えとなりました。離れて暮らしていましたが、思い悩んだ時には、ただひたすら話を聞いてくれ、たまには帰っておいでと声をかけてくれました。このような周囲の支えがあったからこそ納得のいく就職活動ができたと思います。

内定先:株式会社パロマ  会場:名古屋市

自問自答の繰り返し
社会安全学部 安全マネジメント学科

就職活動において一番大切にしていたことは、どんな行動や決断でも、人に流されずに自分で考えることです。とにかく人は人、自分は自分で、いまやるべきことを自分で考えて行動をするように心がけていました。
例えば、地元にUターン就職をするのかどうかや、公務員試験を受けるのかどうか、どんな業界を目指すのか、就職して何がしたいのかなど、正直、自問自答が苦しくて、何も考えずに大多数と同じような道を進めば楽なのではないかと思うこともありました。そんなときは、よく両親にテレビ電話で相談しましたが、父も母もこうしなさい、とかああしなさいとか具体的に答えてはくれませんでした。しかし、私の話に真剣に耳を傾けてくれて、私が自分で決断ができるまでじっくり付き合ってくれました。
今思うと、同じような話でも、何度も辛抱強く話を聞いてくれる両親の存在があったからこそ、後悔のない就職活動ができたのだと感謝しています。

内定先:パナソニック株式会社  会場:高松市

自分に自信を持つこと
大学院 理工学研究科

私が就職活動を無事に終えられたのは、学生生活を通して、自分に自信を持てたからだと考えています。
私が自信を持って就職活動に取り組めた最大の理由は、大学院での研究です。大学院に進学してからの研究は、受け身でなく自分から提案し取り組むもので、勉強してきたことがようやく実を結び始めたと感じられました。今まで勉強してきた期間を考えると、それほど長くはありませんが、この短い期間で本当に賢くなったと感じます。こうして研究活動にまじめに取り組んだことが、大きな自信となり、面接でも気負わず堂々と話すことができました。
偉そうなことを書いてはいますが、研究活動というのは、大学院に進学した人にとって当たり前のことです。後輩の皆さんも、当たり前のことでもかまわないので、自分が真剣に取り組めること、取り組んだことを見つけてください。自信を持って話すことでどんなエピソードにも負けないはずです。

内定先:広島銀行  会場:広島市

自分のペースで自分らしく
総合情報学部 総合情報学科

就職活動で大切なことは、焦らないことと自分の軸を見つけることです。友人が内々定を取り始めると、つい自分と比べてしまう時がありますが、焦らずに自分のペースで行動することにより、面接などの場面において、落ち着いて対応することができると思います。また、何度も自己分析をし、自分の軸を早めに見つけることで、必ず納得のいく就職活動ができると思います。そのため、就職活動が始まる前に、本気になり活動したものを一つ見つけておいてください。アルバイトやサークル、勉強など、どんなことでもいいので一つ見つけておくと、これからの就職活動において、大いに活きてくると思います。そして、始めから視野を狭くせず、さまざまな業界を見るなど、自分の可能性を自分で潰さないでほしいと思います。
就職活動は大変なこともたくさんありますが、自分を見つめなおすことで大きく成長できる場でもあります。皆さんが納得のいく就職活動ができることを心から願っています。

内定先:大成建設株式会社  会場:広島市

目標をたてること
環境都市工学部 都市システム工学科

就職活動において大事なことは、目標を持つことです。漠然とした目標ではなく、具体的な目標です。例えば、「内定を貰う」ではなく「どこどこの内定を貰う」といったように、具体的でわかりやすい目標を持つことで、内定を貰うまでの道筋が見えてきます。
私の場合は、4月中に内定を貰うことと、大手の企業だけに絞ることを目標としました。できる限り大きな目標を立てることを心掛けました。なぜなら、目標以上の結果は得られないと考えるからです。
就職活動を進める上で、自分が本当にやりたい職種を見つけるのは難しいことです。私自身もかなり悩みました。そのため企業説明会はやりたい職種を見つけるために役立ちました。初めの頃は恥ずかしくて質問をすることができませんでしたが、それでは参加した意味がないと考え、積極的に質問をするようにしました。説明会に参加する際は、聞きたい質問を事前に考えておくことが大事だと思いました。
来年から選考開始時期が変わり、テスト期間中に面接が被ることもあるかと思いますが、目標を立てて計画的に就職活動を進めてください。皆さんの健闘を祈ります。

内定先:パナソニック株式会社  会場:福岡市

自分を見つめ直し、自信を持とう
大学院 理工学研究科

就職活動のアドバイスとして、まず自分自身を知ることから始めるべきだと思います。
就職活動を経ていく中で、エントリーシートや履歴書、面接の場で必ずと言っていいほど、自分自身のことについて尋ねられます。このような場面で効果的に自分自身をアピールするためには、自分の価値観や譲れない軸を明確にしておくことが大切です。
しかし、自分のことを完全に理解するには時間がかかるため、就職活動が本格化する前に自己理解を徹底して行い、少しでも早く自分のアピールポイントを見つけてほしいです。
そして、就職活動では他人と自分を比較してしまいがちですが、周りに流されずに自分のペースで進めてほしいです。
就職活動は自分との闘いになります。就職活動中には困難や失敗もあると思いますが、そのような時は自分一人で抱え込まず、家族など自分のことをよくわかってくれている人に助けてもらい、乗り越えてほしいです。
就職活動は今後の人生を左右する大きなイベントです。自分の軸をしっかり定め、後悔のないよう就職活動に取り組んでほしいです。

内定先:西日本高速道路株式会社  会場:松山市

自分の目で確かめること
大学院 理工学研究科

私が就職活動を通して意識していたことは、企業選択の際に、周りの情報に惑わされずに自分の目で企業を見ることです。
精神的にナーバスになる就職活動中は、インターネットで検索した情報や、友人や親など周りの人からの噂話などに惑わされやすい時期でもあります。もちろん、周りから有益な情報が得られることもあります。しかし、ぜひ会社説明会や現場見学会に参加し、自らの目で企業を見ることをお勧めします。簡単に情報を得ることができる時代だからこそ、自分で苦労して得た情報を大切にしてください。他人から見れば評判の悪い企業でも、自分にとってはベストの企業となる可能性もあります。
多くの企業の説明を聞くことができるのは、就職活動生の特権だと思います。就職活動中は忙しいかと思いますが、積極的に会社説明会に参加してください。翌年の4月から実際に自分が働く企業だと思えば苦にならないでしょう?
自分で得た情報を信じて充実した就職活動になるよう、頑張ってください。

会報『葦』のご紹介