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9/21(土)外国語学部主催 王雲路 教授による招へい研究員講演会を開催しました

  • 2019/09/30

前日に続けて9月21日(土)13:00-14:30に外国語学部招聘研究員、浙江大学古籍研究所所長、王雲路教授により「談李白"牀前明月光"的"牀"--兼談漢語詞彙核心義對詞義的制約作用(李白の"牀前明月光"の"牀"について--併せて中国語語彙核心義の語義に対する制約作用を論ずる。)」と題する講演が行われました。本学教員、非常勤講師、学部生(中国語専攻)、大学院生(外国語教育学研究科、文学研究科、東アジア文化研究科)の皆さんが興味深く耳を傾け、講演後には活発な質疑応答も行われました。
 日本でもよく知られる李白「静夜思」の「牀前明月光,疑是地上霜。舉頭望明月,低頭思故鄉。」について「疑是」が「如同」の意味であることを多数の例を傍証に検証されたうえで、従来「臥具(ベッド)」「坐具(いす)」と解釈されている「牀」を「井欄(井桁)」と解釈すべきであると論じられました。その根拠を3つ示されましたが、とりわけ言語学の角度から「牀」の核心義が「長方形で台や囲いがある」という形態の特徴を捉えたものであり、ここから「牀」を「井欄(井桁)」と解釈できると説明されました。
 王先生の創見は参加者の多くの賛同を得、だれもが大いに啓発されました。

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