その他 2025.09.08
8月27日・28日、日本館レガシープロジェクトの一環として、関西圏の大学生が日本館を実際に見学し、パビリオンのテーマである「いのちと、いのちの、あいだに」を深堀るワークショップが開催されました。約40人の関西大学生もレガシープロジェクトメンバーとして参加しました。
日本館は、来館者が自らを循環の一部と感じ、持続可能な社会の実現に向けた行動の重要性を実感できるパビリオンです。本プロジェクトは、若年層を対象に、日本館のテーマ・理念の理解を通して、循環型社会の実現に向けたアクションを起こすきっかけを提供することを目的とした三部構成のワークショップとなっています。
8月上旬には、バーチャル万博で事前セッションを実施。参加学生らはリアル会場でのワークに臨み、「発酵」「循環」「ごみ」「やわらかくつくる」をキーワードとした4チームに分かれ、それぞれの本質を追求しました。
「ごみとされるものは本当にごみなのか?」「ごみ自身は自分をごみだと思っているのだろうか?」――。そんな問いを前に、「ものに次の役割を与えることこそが循環なのではないか」「使い切ったと決めつけず、新たな価値を見出すことが重要だ」など、議論は白熱しました。
「循環させるために、あえて壊れやすい部分を残して作られている製品がある」「やわらかなものづくりとは未完成であり続けること」「循環とは破壊と創造の繰り返しであり、一つひとつを分解すれば次の使い道が秘められている」など、多くの学びを得た学生たち。「いのちと、いのちの、あいだに」に込められた深い意味を、一人ひとりがしっかりと感じ取ることができました。
10月には、この学びをアウトプットするフェーズへ。次世代を担う中学生に向け、今度は「伝える側」として日本館レガシーの継承に取り組みます。学生たちは「日本館に行ったときと同じくらいの満足度を得てもらえるように準備したい」「万博の魅力をしっかり届けたい」と意気込みを語り、今回のワークショップを締めくくりました。