11月25日(日)に開催された日本学生経済ゼミナール 関西ブロック大会に参加しました

20181125日(日)に、京都学園大学太秦キャンパスで日本学生経済ゼミナール 関西ブロック大会が開催されました。

関西の経済学部・経営学部・商学部の学生を対象とする通称"インナー大会"と呼ばれるこの学術大会は、日頃の研究成果を発表する貴重な機会です。今年度は120チームが15の分科会にわかれてプレゼンテーションを競い合いましたが、経済学部からは5ゼミから18チーム77名が研究成果を披露しました。
関西ブロック大会5.png                              藤中 裕二ゼミ : 経済理論専修
                              中川 竜一ゼミ : 金融・会計専修
                              佐藤 雅代ゼミ : 公共経済専修
                              佐々木保幸ゼミ : 産業・企業経済専修
                              良永 康平ゼミ : 統計・情報処理専修

審査員として関西ブロック大会に参加された歴史・社会専修の北川亘太先生からは、次のようなコメントを頂戴しています。

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私が審査した分科会は激戦区でした。それは、11チームという大所帯であり、しかも、「学術」という観点からみて、いずれのチームも高い水準に到達していたからです(その中には本学の藤中ゼミBチームも含まれています)。

私は2つのことに驚きました。一つは、11チームの発表のほとんどに、テレビ・雑誌・論文など世の中に出回っている媒体では明らかにされていない「学術的な発見」が含まれていたことです。それは、研究対象をある「枠」にはめることによって浮き彫りになる「解釈」、既存の枠に収まらない「アイデア」、アンケートの分析から浮かび上がる「因果関係」、長時間のインタビューからみえてくる「政治力学」などです。

もう一つは、いくつかのチームで、初めに持っていた仮説や調べた結果を「崩して」(捨てて)、より優れた仮説を再創造していることです。一旦できあがった仮説や成果を崩すのは、とてつもない勇気と根性が必要なことです。期限が迫ってくるなかで、いつ答えが出るか分からない暗中模索の旅にもう一度出るのですから。私たちプロの研究者でも難しい、この「崩す」ことを、学生たちがやってのけたことに、私は心の底から敬意を表し、また、私自身も、「自分がこれまで作り上げてきたものを自分で壊さないといけない」と身の引き締まる思いでした。

「研究する」とはどういうことか、「研究を伝える」とはどういうことか。それは、自分で苦労してやってみて、なおかつ、良いものを見ないと、理解することが難しい無形の技術です。11チームは、他のチームの発表を聴き、積極的に質問するなかで、それらを感受していたように思います。参加学生は、一生懸命な準備のなかで成長したことはもちろんですが、この発表の場でも、大きく伸びることができたはずです。

このような学習の機会を、大変な苦労をしながら提供してくださった、日本学生ゼミナール協議会の関西ブロック(関西圏内の5大学の学生が運営しています)に深く感謝します。

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これまでの成果をアウトプットしたこと、審査員の先生方やフロアからのフィードバックを得たこと、学生同士で互いに競い合い伝え合う学びと研鑚の場で刺激を受けたことで、設定したテーマに対するより深い考察が可能になったはずです。参加した学生たちのますますの成長と、今後の研究の進展を期待しています。

最後に。経済学部のチームは、日本学生ゼミナール協議会の関西ブロックに加盟している関西大学商学部ゼミナール協議会のご配慮とご尽力により、今年度の関西ブロック大会に参加することができました。この場を借りて、改めて心よりの感謝を申し上げます。

記事提供:経済学部 佐藤 雅代教授

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