小林 創 ゼミ

  • 産業・企業経済コース
  • 産業・企業経済専修

ゼミの内容について

小林ゼミでは、行動経済学をベースにして、消費者行動を学習します。1年次に学習する初級ミクロ経済学では、合理的な消費者を前提に議論を進めますが、その前提を取り外したときに、どういう消費者像が浮かび上がるのかを考えていきます。例えば、全部の選択肢を考慮せず、あらかじめ気になっている選択肢だけを比較したり、自分の好みについて完全に把握しているわけではなく、学習しながら消費している、などの消費者像とそれに対するTVCMやSNSを通じた広告の効果を、個人ごとの詳細なデータを用いて分析しています。

また、小林ゼミでは、3名程度のチームに分かれて、このようなテーマのデータ分析コンペに3年次に全員参加しています。このプロセスを通じて、チームにおけるデータ分析の結果の共有やそれにもとづく新たな方向性の確認などはもちろんのこと、チームでの仕事の割り当て、スケジュール管理、できない人へのフォローなどチームのマネジメントやその難しさについても体験を通じて学んでいきます。

ゼミでの課外活動

小林ゼミでは、上述のコンペの準備のなかで、中間発表会を3年次に実施しています。そこには、民間企業でマーケティング分析に長年携わってきた方にもお越しいただいて、各チームの研究についてコメントしていただいています。特に、実際の企業のなかでどのように分析がなされ、反映されるのかという視点からコメントしていただいています。こうすることで、学術的な新しさと企業での実践のバランスをとらえる機会としています。

また、コンペ提出後に、例年、他の大学で近い研究テーマで研究を実施している研究室と合同研究発表会を、関西大学の東京センターで実施しています。これは、東京に一泊二日の旅程で行くということもあり、ゼミ旅行的な雰囲気にもなっています。この他、忘年会やコンペ提出後の打ち上げ、卒業パーティーなど各節目でゼミ生同士の交流を図っています。

ゼミ生の研究テーマ

  • セルフコントロールと選択決定~非認知能力に着目したマーケティング~
  • 消費意思決定における学習過程と記憶形成について −「CM・商品特性」の事例ベース意思決定モデルによる分析 −
  • 複数財選択を考慮した場合のメディア媒体の有効性
  • 女性消費者の属性と消費スタイルの決定における広告の効果

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