2020.10.08
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日本学術振興会「課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業」に本機構研究テーマが選定

 日本学術振興会の「令和2(2020年度) 課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業(領域開拓プログラム)」にソシオネットワーク戦略研究機構が提案した研究テーマが選定されました。


  1. 研究テーマ
    リテラシー格差の発生要因とその意思決定への影響、格差縮小方策に関する実証研究
  2. 研究代表者
    小川 一仁 ソシオネットワーク戦略研究機構研究員/社会学部教授
  3. 研究期間
    令和2(2020)年10月~令和5(2023)年3月
  4. 研究の概要
     本研究では、行動経済学、社会心理学、社会情報学、公衆衛生学の知見を援用し、行動主義的な社会科学の確立を念頭におきながら、グローバル化で生まれた新たな格差であるITや金融、健康に関する「リテラシー格差」に注目する。この格差が誤った意思決定と関連があるかどうか、社会経済的要因、個人特性、選好と相関しているか、いかなる要因が格差の原因か検討する。また、格差縮小方策を検討し、より安全な生活の実現を目指す。


研究代表者からのコメント
「本研究では、リテラシー(ある分野の内容を理解、整理、活用する能力)、特にインターネット、金融、健康に関するリテラシーに焦点を当てます。適切なリテラシーを持たないと深刻な問題に巻き込まれることがあります。個人情報の流出、特殊詐欺被害、健康の悪化などです。どのようなタイプの人がどのようなリテラシーをどの程度持っているか、どのような要因がリテラシーの水準に影響を与えるのか、影響を与える要因は各種リテラシーに共通しているかどうか、リテラシーが低い人がどのようにすれば高い水準のリテラシーを獲得し、リテラシー格差を縮小させられるのか、といった疑問や課題に学際的にアプローチしていきます。」