1月23日(木)
11:15 ~12:15
特別講演
和田 健司(わだ けんじ)氏
1992年3月 京都大学大学院工学研究科石油化学専攻博士課程修了。同年4月より京都大学工学部助手。2001年4月より2002年5月までカナダ・ブリティッシュコロンビア大学理学部訪問研究者、2003年12月京都大学工学研究科講師、2010年12月京都大学工学研究科准教授、2013年香川大学医学部教授(現在に至る)、2021年10月から2023年9月まで香川大学学長特別補佐、2023年10月より香川大学副学長(現在に至る)。
現在は、国際戦略・グローバル環境整備担当副学長を務める一方、「環境に優しい化学」に軸足を置き、種々の低環境負荷有機合成を可能にする新触媒の開発と、医療材料の創製、分光イメージング技術の医療応用研究、そして教育に取り組んでいる。
これまで環境に優しい有機合成を可能にする触媒の開発に従事してきましたが、香川大学医学部着任後は触媒研究を継続しつつ、医学や他分野の先生方と幅広い共同研究を展開しています。特に、材料がもともと有する機能を上手に組み合わせて活かすことで、廃棄物をほとんど出さずに医薬品やその原料を温和な条件で選択的に合成でき、繰り返し再利用が可能な種々の固体触媒を開発しました。
また、香川大学で盛んに研究されている希少糖を活用して、新しいPET(陽電子放出断層撮影)用薬剤を開発する一方、触媒分析の必要から得た分光分析技術を活用して、新しい診断技術の開発も進めています。さらに、医薬品合成のための触媒技術が、水素の利活用にもつながることを明らかにしました。このように、思わぬ経緯で分野を跨いで広がった研究の経緯に加えて、香川大学で進めている分野横断的な教育や国際戦略についてもお話ししたいと思います。
1月23日(木)
12:30 ~13:45
先端科学技術推進機構において推進する研究の最新の成果を、会場ロビーにてポスター展⽰いたします。
各ポスター前にて出展者による説明会を⾏いますので、研究内容やその成果についてお気軽にお声がけください。
また、ポスターを A4 判にしたものを⼀部配布いたしておりますので、本学の研究シーズを皆さま⽅の事業活動にご活⽤ください。
研究分野
「環境保全・資源再生」、「エネルギー」、「情報通信・エレクトロニクス」、「ものづくり」、「診断・評価」、「生活支援」、「医工連携」、「自然科学一般」、「ライフサイエンス」、「ナノテクノロジー・材料研究」、「社会基盤分野」、「安全・安心に資する科学技術」、「地震・防災研究」、「宇宙研究開発」、「人文・社会」および、本シンポジウム各セッションに係る研究など
詳しくはポスターセッション⼀覧をご覧ください。
1月23日(木)
14:00 ~15:30
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 小金沢 新治
我々の研究グループは、電源を必要としない自立発電センサを利用した構造健全性監視システムの提案を目的としています。このようなシステムが実現できれば、計測したい場所に自由に設置できるようになるとともに、導入コストが低く、広く普及することが期待できます。
タイムスケジュール
(◯は発表者。本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
14:00
~
15:00
|
〔招待講演〕 社会・産業インフラ維持のための超階層サイバーフィジカルシステム |
増田 新(京都工芸繊維大学 教授、産学公連携推進センター長) |
15:00
~
15:10
|
橋梁の構造健全性診断のための自立型センシングシステムの開発 | 〇寺井 駿矢(大学院生)、小金沢 新治、谷 弘詞、呂 仁国、川田 将平 |
15:10
~
15:20
|
スラスト軸受における異常兆候の早期検知に関する研究 | 〇張 声龍(大学院生)、呂 仁国、谷 弘詞、川田 将平、小金沢 新治 |
15:20
~
15:30
|
タイヤマウントセンサによる路面摩擦係数の推定 | 〇石田 皓己(大学院生)、谷 弘詞、川田 将平、呂 仁国、小金沢 新治 |
1月23日(木)
14:00 ~15:30
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 細川 茂雄
本研究グループでは、人工物・システムの設計・製造・運用における安全問題を対象として、それを実施する組織もしくは組織群における暗黙知に関する情報を収集、分析、体系化し、「暗黙知学」の礎として人工物や技術の安全における鍵概念の構築を目指します。
タイムスケジュール
(本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
14:00
~
14:30
|
人工物・システムの設計・製造・運用における暗黙知 ー概要と活動内容ー |
細川 茂雄 |
14:30
~
15:00
|
〔招待講演〕 テーマ発足の経緯とねらい |
安部 誠治(関西大学 名誉教授) |
15:00
~
15:30
|
〔招待講演〕 原子力発電に関わる暗黙知 |
小澤 守(関西大学 名誉教授) |
1月23日(木)
14:00 ~15:30
E(環境・エネルギー・社会)研究部門
研究部門長 田中 俊輔
本研究部門は、地球環境の保全、持続可能社会の実現を目指して、省エネルギープロセスや装置、燃料電池やリチウム電池などのエネルギー関連研究、環境調和型生産技術、CO2対策技術、ビール粕や醤油粕などの食品廃棄物の有効利用のようなリサイクル技術の研究開発から、都市の再生、人間・環境、安全工学、社会基盤および人口基盤施設の維持管理、社会・都市の防災・減災システム、技術倫理等までの幅広い研究対象を持っています。
1月23日(木)
14:00 ~15:30
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 伊藤 健
本研究グループは、生物が生活する上で気にせずに実践している「階層的な界面」に適したバイオインターフェースに関する研究を行い、今後必要になるであろう技術分野を先んじて実施することで企業とのコラボレーションを生み出すことを目指します。
1月23日(木)
15:50 ~17:20
社会空間情報科学研究センター/
センター長 田中 成典
社会空間情報に関する計測・解析技術を多様な分野に適用して新たな気づきとなる社会空間情報サービスを開発するとともに、研究成果を広く普及させるため、学内外の研究者や民間企業、公的機関等と広く協力体制を築き、産学官連携活動を強力に推進しています。
タイムスケジュール
(本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
15:50
~
16:35
|
施工空間の安全安心に寄与する映像解析技術の研究開発(社会活動WG) | 寺口 敏生(流通科学大学 経済学部 情報経済学科 講師) |
16:35
~
17:20
|
SfMを活用したスポーツシーンにおける任意視点画像からの撮影位置と選手位置推定および自由視点の生成技術の研究開発(スポーツWG) | 姜 文渊(大阪産業大学 准教授) |
講演集のみ
公開予定 |
3次元点群データを用いた橋梁のパラメトリックモデル生成技術の研究開発(社会基盤WG) | 中原 匡哉(大阪電気通信大学 総合情報学部 情報学科 講師) |
1月23日(木)
15:50 ~17:20
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 尾﨑 平
本研究グループでは、気候変動による将来の熱波や豪雨の増加などの気象変化による日常的な暮らし方の変化や極端気象による非日常がもたらす環境要因の定量化、ならびに人の健康に与える影響を評価し、都市環境の改善と人の健康の維持・回復の適応策を提案することで、気候変動を考慮した健康まちづくりに貢献することを目的としています。
1月23日(木)
15:50 ~17:20
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 尹 禮分
本研究グループでは、社会基盤施設の先進的な維持管理手法の確立を目的として、機械学習・人工知能(AI)の活用による維持管理手法、高精度カメラやUAV等による3次元計測システムを活用した維持管理手法、3次元点群データによる維持管理手法等のスマートインフラマネジメントシステムの構築について検討しています。
1月23日(木)
15:50 ~17:20
I(情報・通信・電子)研究部門
研究部門長 松島 恭治
本研究部門は、ICT(Information and communication technology)において使用される情報処理や通信システム、それらの実現に必要なソフトウェアおよびハードウェアに関する研究開発を基礎から応用までの広範囲にわたって行うことを目的としています。基礎的な領域では、情報処理の基礎となる数学的、理論的な観点からアルゴリズムやシステムの解析を行い、新たな着想に基づく革新的なシステムの追求を目指しております。
タイムスケジュール
(本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
14:15
~
14:20
|
開会の挨拶 | 山本 健 機構長 |
14:20
~
15:20
|
〔招待講演〕 医工連携、産学連携から生まれた医療機器事業の一例 |
松田 晶二郎(グンゼメディカル株式会社 代表取締役) |
15:30
~
15:55
|
顎骨再建におけるレーザー積層造形チタンデバイスを用いた新規医療機器開発 | 中島 世市郎(大阪医科薬科大学 医学部 口腔外科学教室 講師) |
15:55
~
16:20
|
癌微小環境に着目した乳癌の悪性化機構の解析 | 中辻 匡俊(大阪医科薬科大学 薬学部 病態生化学研究室 助教) |
16:30
~
16:50
|
抗がん活性を目指した新規ルテニウム錯体の開発※ | 石田 斉(関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 教授) |
16:50
~
17:10
|
概日リズム解析に基づいた光免疫療法の最適化※ | 山口 賀章(関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 准教授) |
17:10
~
17:15
|
閉会の挨拶 | 平野 義明 研究部門長 |
※先端科学技術推進機構 医工薬連携研究センターの成果発表として行います。
1月24日(金)
10:30 ~12:00
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 奥村 与志弘
本研究グループでは、大阪梅田地区のひと・モノ・知のターミナルとしての強みを活かし、安全・安心社会のためのイノベーション創出を目指します。南海トラフ巨大地震などの将来の災害を見据え、何が課題になっているのか、その知見を提供するとともに、課題解決に有用なビジネスモデルの提案も行います。
タイムスケジュール
(◯は発表者。本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
10:30
~
11:00
|
〔招待講演〕 大阪・梅田における南海トラフ巨大地震対策の課題と展望 ―報道記者の観点から― |
藤島 新也(日本放送協会 大阪放送局) |
11:00
~
11:30
|
〔招待講演〕 社会課題への取り組みとその意義 ―災害支援を事例に― |
松井 俊典(株式会社ゼンショーグローバルファストホールディングス グローバルファスト管理部 営業総務室 室長) |
11:30
~
12:00
|
御堂筋沿いの建物の津波避難施設としての利用可能性 | 〇奥村 与志弘、前田 結衣(学部生) |
1月24日(金)
10:30 ~12:00
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 安室 喜弘
本研究グループは、独自技術である文化遺産維持管理のためのクラウドシステム(H-BIM; Heritage-Building Information Modeling)の実現手法を踏まえ、調査や管理の来歴を時間・空間軸で相互に結び付け、一元管理を可能にする機能を内在したメタバースとして、現実および仮想の両側面のコミュニティに提供する枠組みへと昇華させ、文化財の価値を高め、その維持管理サイクルに資する発展的な情報環境の創出を図ります。
タイムスケジュール
(本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
10:30
~
10:45
|
中国・敦煌莫高窟の宗教空間と彩色壁画 | 末森 薫(国立民族学博物館) |
10:45
~
11:30
|
〔招待講演〕 ハイパースペクトル計測に基づいた仏教壁画の分光分析と人間の視覚特性を考慮した色再現処理 |
川口 拓哉(かたち株式会社) |
11:30
~
11:45
|
ハイパースペクトル画像を活用したVRによる宗教的空間の再現の試み | 藤原 智晴(大学院生) |
11:45
~
12:00
|
エジプト古代壁画復元における3次元DXの活用 | 安室 喜弘 |
1月24日(金)
10:30 ~12:00
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 都築 和代
本研究グループでは、人間・環境系の生体応答・感覚モデルに基づき、省エネルギーを達成するための環境評価技術の開発を目的とし、省エネルギーの観点で行動を選択する意志決定を支援するシステム構築を目指します。
タイムスケジュール
(本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
10:30
~
11:20
|
〔招待講演〕 熱画像による温冷感予測 |
久保 博子(奈良女子大学 副学長) |
11:20
~
11:40
|
風や着衣が睡眠時の人体に及ぼす影響 | 堀川 聖太(大学院生) |
11:40
~
12:00
|
パネルディスカッション | 都築 和代、久保 博子、堀川 聖太 |
1月24日(金)
10:30 ~12:00
B(生命・人間・ロボティクス)研究部門
研究部門長 片倉 啓雄
本研究部門は、生命と人間に関わる諸問題を物理的、化学的、生物学的に、また社会科学、人文科学との学際的アプローチによって解決し、その成果を健康・医療・福祉・スポーツおよび種々の産業に活かすべく、多彩な研究開発活動を展開しています。
居住空間や環境が人間の生活や精神的活動にどのように影響するかを解析するとともに、視知覚情報処理やロボットなどに関連付け、新たな機能の開発・設計・応用を図ります。
1月24日(金)
12:10 ~12:45
先端科学技術推進機構において推進する研究の最新の成果を、会場ロビーにてポスター展⽰いたします。
各ポスター前にて出展者による説明会を⾏いますので、研究内容やその成果についてお気軽にお声がけください。
また、ポスターを A4 判にしたものを⼀部配布いたしておりますので、本学の研究シーズを皆さま⽅の事業活動にご活⽤ください。
研究分野
「環境保全・資源再生」、「エネルギー」、「情報通信・エレクトロニクス」、「ものづくり」、「診断・評価」、「生活支援」、「医工連携」、「自然科学一般」、「ライフサイエンス」、「ナノテクノロジー・材料研究」、「社会基盤分野」、「安全・安心に資する科学技術」、「地震・防災研究」、「宇宙研究開発」、「人文・社会」および、本シンポジウム各セッションに係る研究など
詳しくはポスターセッション⼀覧をご覧ください。
1月24日(金)
13:00 ~14:30
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 福永 健治
本研究グループでは、生物・微生物を基盤とする各研究員の専門性を活かしながら、このような宿主の代謝機構とその健康の維持に果たす役割の重要性が証明されてきているマイクロバイオームを対象として、細菌叢間または宿主との相互作用の理解を進めるとともに実用的応用に結び付けていくことを目指します。
1月24日(金)
13:00 ~14:30
地域再生センター/センター長 北詰 恵一
地域コミュニティの持続的な再生に向けた取り組みを、集住環境の視点から、地域住民やNPO、行政、企業などのさまざまなジャンルの人々と協働で行い、共創により価値を生み出す研究および実践的活動を継続して行っています。
タイムスケジュール
(本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
13:00
~
14:00
|
〔招待講演〕 社会インフラとしてのリビングラボ ―人口減少時代のオープンイノベーションプラットフォームが備える機能とは― |
木村 篤信(地域創生Coデザイン研究所(NTTグループ) ポリフォニックパートナー/日本リビングラボネットワーク 代表理事) |
14:00
~
14:30
|
リビングラボによる地域のイノベーション | 北詰 恵一 |
1月24日(金)
13:00 ~14:30
先端科学技術推進機構研究グループ
研究代表者 和田 友孝
本研究グループでは、これまで実現不可能として研究対象とされていなかった、災害発生直後1分以内に災害を自動検知し、リアルタイムで被災者の緊急避難情報の提供や指示を行う、新たな緊急救命避難支援システムを研究しています。
1月24日(金)
13:00 ~16:50
センター長 大矢 裕一
関大メディカルポリマー研究センターによる今年度の研究成果を紹介するシンポジウムを開催いたします。大阪医科薬科大学の小谷卓矢先生による招待講演のほか、本センター研究員が様々な研究を報告いたします。
タイムスケジュール
(本学教員の所属学部・職名は省略しています。)
講演時間 | 講演タイトル | 講演者(所属・役職) |
---|---|---|
13:00
~
13:05
|
開会挨拶 | 大矢 裕一 |
13:05
~
14:05
|
〔招待講演〕 関節リウマチ治療の現状と課題 |
小谷 卓矢(大阪医科薬科大学 内科学Ⅳ リウマチ膠原病内科 講師) |
14:15
~
14:35
|
BMP徐放型ポリマーコンジュゲートによる骨形成誘導 | 岩﨑 泰彦 |
14:35
~
14:55
|
抗がん剤キャリアとしてのDNAオリガミデンドリマー | 葛谷 明紀 |
14:55
~
15:15
|
関節リウマチ治療薬の患部への能動的送達を目指した血小板ヒッチハイキング分子技術 | 柿木 佐知朗 |
15:25
~
15:37
|
Immobilization of collagen backbone-inspired oligopeptide effectively prevents biofouling on material surfaces | ムニラ ジャミル(ポスト・ドクトラル・フェロー) |
15:37
~
15:49
|
脂肪由来幹細胞デリバリーのための温度応答型インジェクタブルゲル | 村瀬 敦郎(特別任用助教) |
15:49
~
16:01
|
Therapeutic Potential of a Butyrate-loaded Nanoparticle Prodrug in Diverse In Vino Disease Models | バビータ シャスニ(特別任用助教) |
16:01
~
16:21
|
加熱によりゲルからゾルへと相転移するスマートソフトマテリアルの設計 | 河村 暁文 |
16:21
~
16:41
|
膜透過性ポリマーベシクルへのタンパク質高効率内包化を目指した取り組み | 奥野 陽太 |
16:41
~
16:46
|
閉会挨拶 | 大矢 裕一 |
※本シンポジウムは、先端科学技術推進機構 バイオインターフェイス研究グループの成果発表も併せて行います。