平素より関西大学先端科学技術推進機構(関大ORDIST)の活動に対しまして、格別のご支援ご協力を賜り、感謝申し上げます。
関大ORDISTの主催により、「フィールドを超越する先端科学技術」をテーマとして、第29回関西大学先端科学技術シンポジウムを開催いたします。本年度は、特別講演として、国立大学法人香川大学 副学長の和田健司先生による「分野を跳躍する固体触媒技術~医学に関わる化学から水素エネルギーまで~」という演題のご講演を対面形式(ウェビナー配信もあり)で行っていただきます。和田先生は、医学部教授であるとともに、副学長(国際戦略・グローバル環境整備担当)として幅広くご活躍されており、横断的に「分野を跳躍する技術」についての興味深いお話を拝聴できるものと期待しております。またシンポジウムの各セッションにおいては、先端科学技術研究の取組みについてもご紹介いたします。
ポストコロナの時代に入り、昨年度に引き続き対面形式での開催とし、ポスターセッションも実施いたします。また、コロナ禍で実施していたオンライン配信の利点を活かしながら、一部のセッションで併用して実施いたしますので、多くの方にご参加いただけることを期待しております。
最後に、本シンポジウムに関心を持っていただいた学外関係者の皆様と、開催にご尽力を頂戴した教員・職員・学生の皆様、ならびに、ご後援をいただいた近畿経済産業局、関西大学科学技術振興会に厚く感謝の意を表します。
今年29回目を迎える関西大学先端科学技術シンポジウムは「フィールドを超越する先端科学技術」をテーマに、千里山キャンパス100周年記念会館で開催します。
関西大学は研究大学です。優れた研究ができているからこそ、専門性の高い教育と実践的な社会貢献ができています。関西大学の強さの源は研究力です。その研究力をさらに強化し、研究大学としての存在感を一層高めるためには何をすべきか?その答えの一つが、先端科学技術推進機構にはあります。本シンポジウムでは、先端科学技術推進機構の1年間の研究成果の発表の場として、多岐にわたる専門分野のセッションやポスター発表が繰り広げられます。一部オンライン配信も行う予定のため、近隣関係者以外の方にも是非ご参加をいただければと思います。
私が大切にしている言葉に “Enhance your essence(本質を高める)” があります。本シンポジウムテーマのように“フィールドを超越する”その「考動力」を示し、本質を高めた先端科学技術をご紹介することで、参加するすべての方にとって未来を切り拓くきっかけとなるような機会となることを期待しています。
関西大学先端科学技術推進機構の5つのセンター、並びに同機構の研究員の、それぞれの分野での研究が社会課題の解決の一助となり、また、本シンポジウムが、そのような研究成果の有効な発表の場となることを祈念して挨拶とさせていただきます。