お知らせ

博物館実習実践研修会第1回「土器圧痕研修」を開催しました

2023.06.05

 6月3日(土)に、熊本大学大学院人文社会科学研究部の小畑弘己教授を講師にお迎えして、本年度の博物館実習実践研修会の第1回目となる「土器圧痕研修」を開催しました。
 小畑弘己先生は、東北アジア古民族植物学を専門とされており、今回の研修テーマである土器圧痕資料や炭化種子を用いて、東北アジアの農耕の起源と展開、縄文時代の農耕史および生活史の復元を主な研究テーマとされています。
 研修会の前半では、土器に残るムシやその幼虫、植物の種などをもとに縄文時代の人々の生活やそれを取り巻く環境についての最新の研究成果を紹介いただきました。その後、実際に縄文土器を用いて、圧痕が残っているか受講者自身が観察し、圧痕レプリカの作成に取り組みました。受講された皆さんが熱心に土器の観察を行った結果、今回の研修会では、今後詳しい調査が必要となる発見もありました。

 6月24日に開催する第2回研修会では、河内國平先生、河内晋平先生、髙見國一先生をお迎えし、日本刀について学びます。

news_1_425.jpg news_2_425.jpg