カリキュラム

教育課程編成の考え方

 社会安全学部は、防災・減災対策や事故防止、危機管理の実践と政策立案ができる社会貢献型の人材を育成する学部です。安全で安心して暮らせる社会を実現するために、自然災害や社会災害に関する専門知識を身につけ、どのような制度や政策のもとで、どんな社会システムを構築していくべきなのかを考えます。

 本学部では、4年間の課程のうち、主として1年次では共通教育ならびに専門基礎教育を、2年次では専門基礎教育ならびに専門教育を、そして3~4年次では専門教育ならびに実践演習を中心に学びます。授業科目は、「基礎科目群」「専門科目群」「統合科目群」「自由科目群」の四つの科目群から構成され、専門科目群はさらに「共通専門科目」「社会災害マネジメント科目」「自然災害マネジメント科目」の三つに細分類されています。卒業に必要な単位(卒業所要単位)は、124単位です。

  1. 社会災害マネジメント科目

     現代の産業社会において発生するさまざまな事故や事件を対象とし、事故防止、減災、労働安全、ヒューマンエラー、リスクマネジメント、危機管理、企業の社会的責任(CSR)、安全のための法システムなどについて学びます。安全・安心な社会の実現に向けて、企業や社会において活躍できる人材を育成します。

  2. 自然災害マネジメント科目

     自然災害のメカニズムを分析し、防災・減災の方法や被災者支援、復旧・復興計画、自助・共助・公助(行政の役割と自己責任、公共政策)のあり方、危機管理体制などについて理解を深め、安全をマネジメントすることを通じて、防災・減災のスペシャリストとして地域社会に貢献できる人材を育成します。

教育課程編成の特色

 本学部は、単に理論やツールのみを学ぶのではなく、修得した理論やツールを用いて、防災・減災、事故防止、危機管理のための政策立案とその実践ができる人材の育成を目指しています。
 そのために、社会安全の学問分野における最新の専門知識を教授するとともに、シミュレーションや体験実習を取り入れるなど、より実践的な教育をも行います。こうした本学部の教育課程の特色をまとめると、以下の4点になります。

01
防災・減災、事故防止、危機管理に関する最新の専門知識の体系的修得
02
破壊実験などの体験学習・実習による実践的能力の修得
03
社会調査、ディベート、プレゼンテーション、高度な情報処理、専門英語などの諸能力の修得
04
自然災害、事故の現状を総合的に理解して、政策を立案できる能力の修得

 学生は、以上の4点について、それぞれ上述の「基礎科目群」「専門科目群」「統合科目群」「自由科目群」の四つの科目群から構成されるカリキュラムを通じ、1年次から卒業までの間に段階的に学修を進めていきます。

カリキュラム

 防災・減災、事故防止、危機管理に関する分野について、自然科学と人文・社会科学の両面から学際的・複合的に学び、それらを融合・発展させることにより、安全・安心な社会の実現に寄与できる能力の形成を目的としたカリキュラムです。社会安全全般にわたって教育研究を行うなかで、特に、地震や洪水などの自然災害と事故を中心とした社会災害を軸として、基礎的な知識や手法を修得します。また、英語コミュニケーション能力の向上をめざした学習も行います。

基礎科目群
  1年次 2年次 3年次 4年次
必修科目 ■社会安全学総論I ■社会安全学総論II ■IT実習      
選択必修科目 ■社会安全のための数学I ■社会安全のための数学II ■社会安全のための統計学      
選択科目 ■安全と法制度 ■科学技術史と社会 ■現代の国際社会 ■法学概論 ■行政学 ■経済学概論 ■経営学概論 ■近代史 ■現代史 ■世界地理 ■哲学 ■論理学 ■倫理学 ■心理学 ■社会心理学 ■自然科学概論 ■地球科学概論      
■特殊講義(各テーマ) ■寄附講座(各テーマ)
共通教養科目 ■健康・スポーツ科学実習 a(各種目) ■健康・スポーツ科学実習 b(各種目) ■健康・スポーツ科学実習 c(各種目) ■健康・スポーツ科学論 ■大学生から始めるキャリア形成 ■キャリア形成入門演習 ■現代社会を生き抜くためのキャリア形成 ■SDGs入門 ■SDGs実践 ■金融の実務から見るSDGs ■環境問題と環境政策のルーツ ■活用法を見聞するAI・データサイエンス ■活用法を体験するAI・データサイエンス ■起業に学ぶ「考動力」入門(関大出身起業家と考える未来の自分) ■起業に学ぶ「考動力」実践(企業と考える未来のデザイン) ■社会のためのデータサイエンス実践基礎 ■AI・データエンジニアリング実践基礎    
■日本国憲法 ■高槻市と関西大学    
■〔チャレンジ科目〕各テーマ
外国語科目 ■英語I a ■英語I b ■英語II a ■英語II b ■プラクティカル英語I a ■ドイツ語I a ■ドイツ語I b ■ドイツ語II a ■ドイツ語II b ■フランス語I a ■フランス語I b ■フランス語II a ■フランス語II b ■ロシア語I a ■ロシア語I b ■ロシア語II a ■ロシア語II b ■スペイン語I a ■スペイン語I b ■スペイン語II a ■スペイン語II b ■中国語I a ■中国語I b ■中国語II a ■中国語II b ■朝鮮語I a ■朝鮮語I b ■朝鮮語II a ■朝鮮語II b ■英語III a ■英語III b ■英語IV a ■英語IV b ■プラクティカル英語I b ■プラクティカル英語II a ■プラクティカル英語II b  
■検定認定1(各検定試験) ■検定認定2(各検定試験) ■検定認定3(各検定試験)

緑字:必修科目

専門科目群
  1年次 2年次 3年次 4年次
共通専門科目 ■災害事例分析 ■化学物質と環境リスク ■製品安全論 ■安全システム論 ■都市構造物の歴史 ■防災教育 ■社会調査の基礎 ■安全の思想 ■安全・安心の行政法 ■地方自治法 ■社会技術論 ■治安政策論 ■コンプライアンス論 ■公共政策論 ■防災行政論 ■安全・安心の企業法 ■クライシスマネジメント論 ■地方財政論 ■リスクと災害の経済学 ■交通システム安全論 ■保険論 ■交通事故と損害保険 ■リスクマネジメント論 ■危機管理とリーダーシップ ■リスクと災害の社会学 ■リスク認知論 ■リスクコミュニケーション ■人間行動実験法 ■リスク評価法 ■気候変動と地球温暖化リスク ■応用データサイエンス ■情報セキュリティ論 ■公衆衛生学 ■BCP ■社会調査法 ■災害ジャーナリズム論    
社会災害マネジメント科目   ■消費者安全関連法 ■犯罪論 ■災害心理学 ■ヒューマンエラー ■メンタルヘルス論 ■群集安全論 ■食の安全学 ■医療と医薬品と安全 ■事故調査制度論 ■プラントの安全 ■労働安全衛生論 ■流行病の制御学    
自然災害マネジメント科目   ■防災まちづくり ■地震災害論 ■環境問題事例研究 ■水災害論 ■地盤災害論 ■耐震工学 ■総合防災・減災論 ■災害復旧・復興論 ■火災論 ■環境政策論 ■災害情報論    
統合科目群
  1年次 2年次 3年次 4年次
選択実習科目 ■数学実習 ■AI実習 ■社会安全体験実習 ■統計データ解析実習I ■統計データ解析実習II ■GIS実習 ■災害シミュレーション実習 ■災害調査実習 ■事故調査と事例分析実習 ■社会調査実習I ■社会調査実習II ■ものづくり実習 ■人間行動実験実習  
必修演習科目 ■入門演習 ■基礎演習 ■専門演習I ■専門演習II ■卒業研究I ■卒業研究II
選択演習科目     ■社会安全実践演習(各テーマ)  

緑字:必修科目

外国人留学生科目
  1年次 2年次 3年次 4年次
必修科目 ■日本語I a ■日本語I b ■日本語II a ■日本語II b ■日本語III a ■日本語III b ■日本語IV a ■日本語IV b ■日本語V a ■日本語V b ■日本語VI a ■日本語VI b  
選択科目 ■日本事情 I ■日本事情 II ■実施ビジネス日本語 I ■実施ビジネス日本語 II ■キャリアデザイン I(日本の社会と企業) ■キャリアデザイン II(日本の就職と働き方) ■キャリアデザイン III(日本の社会で働く)  
■Contemporary Japan(Understanding Japan) ■Contemporary Japan(Researching Japan) ■Contemporary Japan(Japan in Mass Media 1) ■Contemporary Japan(Japan in Mass Media 2) ■Communication in Japanese Society(Learning Kansai 1) ■Communication in Japanese Society(Learning Kansai 2) ■Communication in Japanese Society(Business Japanese) ■Communication in Japanese Society(JPN Corporate Culture) ■Field-Based Learning(Society and Workplace Culture in Japan ■Japanese(1-a) ■Japanese(1-b) ■Japanese(2-a) ■Japanese(2-b) ■Japanese(3-a) ■Japanese(3-b) ■Japanese(4-a) ■Japanese(4-b) ■Japanese(5-a) ■Japanese(5-b) ■Japanese(6-a) ■Japanese(6-b) ■Japanese(7-a) ■Japanese(7-b)
自由科目群
  1年次 2年次 3年次 4年次
  ■教職概説 ■教育原理 ■日本史概説I ■日本史概説II ■図書館情報資源概論 ■東洋史学 ■西洋史学 ■地誌学I ■地誌学II ■地理学概説I ■地理学概説II ■教育制度論 ■人権教育論 ■教育心理学 ■社会科教育法(一) ■社会科教育法(ニ) ■公民科教育法(一) ■公民科教育法(ニ) ■道徳教育の理論と方法 ■特別活動論 ■教育方法及び技術論 ■教育相談論 ■情報資源組織論 ■学校経営と学校図書館 ■学習指導と学校図書館 ■読書と豊かな人間性 ■情報メディアの活用 ■カリキュラム開発論 ■社会科教育法(三) ■社会科教育法(四) ■生徒・進路指導論 ■教育実習事前指導 ■特別支援教育論 ■総合的な学習の時間の指導法 ■教育実習(ニ) ■教職実践演習(中等)
    教育実習(一)
インターンシップ(各機関)  

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