カリキュラム

2013年度以前の入学者の方

2つのコースによる人材育成

 社会安全学部は、防災・減災対策や事故防止、危機管理の実践と政策立案ができる社会貢献型の人材を育成する学部です。安全で安心して暮らせる社会を実現するために、自然災害や社会災害に関する専門知識を身につけ、どのような制度や政策のもとで、どんな社会システムを構築していくべきなのかを考えます。具体的には、「社会災害マネジメントコース」「自然災害マネジメントコース」という二つのコースにおいて、それぞれの領域で高度な専門知識と実践力を身につけた人材を養成します。具体的には、「社会災害マネジメントコース」「自然災害マネジメントコース」という二つのコースにおいて、それぞれの領域で高度な専門知識と実践力を身につけた人材を養成します。

【社会災害マネジメントコース】社会一般で必要とされるリスク管理、危機管理、事故防止や労働安全などについて学びます。/【自然災害マネジメント科目】地域社会における防災対策の計画立案能力を要請するため、自然災害や環境問題などについて学びます。

  1. 社会災害マネジメント科目

     現代の産業社会において発生するさまざまな事故や事件を対象とし、事故防止、減災、労働安全、ヒューマンエラー、リスクマネジメント、危機管理、企業の社会的責任(CSR)、安全のための法システムなどについて学びます。安全・安心な社会の実現に向けて、企業や社会において活躍できる人材を育成します。

  2. 自然災害マネジメント科目

     自然災害のメカニズムを分析し、防災・減災の方法や被災者支援、復旧・復興計画、自助・共助・公助(行政の役割と自己責任、公共政策)のあり方、危機管理体制などについて理解を深め、安全をマネジメントすることを通じて、防災・減災のスペシャリストとして地域社会に貢献できる人材を育成します。

教育課程編成の考え方

 本学部では、4年間の課程のうち、主として1~2年次は共通教育を、2年次は共通教育ならびに専門基礎教育を、そして3~4年次では各コース別に設定された専門教育を学びます。授業科目は、「基礎科目群」「専門科目群」「統合科目群」「自由科目群」の四つの科目群から構成され、専門科目群はさらに「共通専門科目」「社会災害マネジメントコース」「自然災害マネジメントコース」の三つに細分類されています。卒業に必要な単位(卒業所要単位)は、124単位です。

教育課程編成の特色

 本学部は、単に理論やツールのみを学ぶのではなく、修得した理論やツールを用いて、防災・減災、事故防止、危機管理のための政策立案とその実践ができる人材の育成を目指しています。そのために、社会安全の学問分野における最新の専門知識を教授するとともに、シミュレーションや体験実習を取り入れるなど、より実践的な教育をも行います。こうした本学部の教育課程の特色をまとめると、以下の4点になります。

01
防災・減災、事故防止、危機管理に関する最新の専門知識の体系的修得
02
破壊実験などの体験学習・実習による実践的能力の修得
03
社会調査、ディベート、プレゼンテーション、高度な情報処理、専門英語などの諸能力の修得
04
自然災害、事故の現状を総合的に理解して、政策を立案できる能力の修得

 学生は、以上の1から4までについて、それぞれ上述の「基礎科目群」「専門科目群」「統合科目群」「自由科目群」の四つの科目群から構成されるカリキュラムを通じて、1年次から卒業までの間に段階的に学修を進めていきます。

科目群の内容

基礎科目群(共通基礎科目、情報処理実習科目、外国語科目)

 「基礎科目群」は、「共通基礎科目」「情報処理実習科目」「外国語科目」の三つに分かれており、一般教育的な要素を持つ科目や専門教育の基礎となる入門的な科目を配置しています。
 具体的には、 「社会安全学総論I、II」「数理学入門」「IT基礎実習I、II」 「現代の企業」「ロジカルシンキング」 「統計の基礎」 「IT活用実習I、II」 「安全と法制度」「社会心理学」 などの科目がそれに該当します。これらの科目は、専門の導入科目として極めて重要であることから、いずれも必修科目としています。このほか、選択科目として「倫理学」「近代史」「現代史」「世界地理」「現代の国際社会」なども配置しています。「外国語科目」については、必修である「英語」のほかに、ドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語、朝鮮語の6種類の言語を選択外国語科目として置いています。

専門科目群共通専門科目、コース選択科目(社会災害マネジメントコース、自然災害マネジメントコース)

 学部教育の軸となる「専門科目群」には、コース共通の「共通専門科目」、二つのコース(「社会災害マネジメントコース」ならびに「自然災害マネジメントコース」)ごとの専門科目群からなるコース選択科目群を配置しています。
「共通専門科目」として、具体的には、 「リスク論」「リスク分析のための確率論」「人工物のしくみと特性」「人間活動と生態系」「リスク心理学」「災害対策の公的制度」「リスクマネジメント論」「リスク経済学」「産業心理学」「リスクコミュニケーション論」「リスク社会学」「安全教育」 などの諸科目を置いています。また、英語によるプレゼンテーション技術やe-mailの書き方などを学ぶ「専門英語I」「専門英語II」や安全問題の現状理解を深めるための科目、問題解決のための理論及び対処法を学ぶための科目なども置いています。なお、それらは、人文・社会科学系科目、自然科学系科目の双方のバランスも考慮して配置されています。

統合科目群実習科目、共通科目、演習科目

 「統合科目群」は、個別的専門科目を包括的に統合する能力を養成する科目群であり、「実習科目」「共通科目」「演習科目」の三つから構成されています。 「実習科目」には学外施設を利用して体験学習を行う「社会安全体験実習I」(1年次必修)及び「社会安全体験実習II」(2年次必修)があり、また、「演習科目」には、「入門演習」(1年次)、「基礎演習」(2年次)、「専門演習」(3年次)、「卒業研究」(4年次)の4科目が置かれています。

自由科目群

 このほか、中学校一種(社会)や高等学校一種(公民)の教育職員免許状取得のための科目や「インターンシップ(各機関)」などの自由科目も設置しています。

カリキュラム

 防災・減災、事故防止、危機管理に関する分野について、自然科学と人文・社会科学の両面から学際的・複合的に学び、それらを融合・発展させることにより、安全・安心な社会の実現に寄与できる能力の形成を目的としたカリキュラムです。社会安全全般にわたって教育研究を行うなかで、特に、地震や洪水などの自然災害と事故を中心とした社会災害を軸として、基礎的な知識や手法を修得します。また、英語コミュニケーション能力の向上をめざした学習も行います。

基礎科目群
  1年次 2年次 3年次 4年次
選択必修科目 ■社会安全学総論I ■社会安全学総論II ■安全と法制度 ■現代の企業 ■数理学入門 ■社会心理学 ■ロジカルシンキング ■統計の基礎 ■近代史 ■現代史 ■世界地理 ■現代の国際社会 ■法学概論 ■行政学 ■経済学概論 ■経営学概論 ■哲学 ■倫理学 ■心理学 ■科学技術史 ■自然環境論 ■地球物理学概論 ■日本国憲法 ■基礎体育学I ■基礎体育学II ■キャリアデザインI(働くこと) ■高槻市と関西大学 ■スポーツ研究理論 ■キャリアデザインII(仕事の世界) ■キャリアデザインIII(私の仕事)    
情報処理実習科目 ■IT基礎実習I ■IT基礎実習II ■IT活用実習I ■IT活用実習II    
外国語科目 ■英語Ia ■英語Ib ■英語IIa ■英語IIb ■ドイツ語Ia ■ドイツ語Ib ■ドイツ語IIa ■ドイツ語IIb ■フランス語Ia ■フランス語Ib ■フランス語IIa ■フランス語IIb ■ロシア語Ia ■ロシア語Ib ■ロシア語IIa ■ロシア語IIb ■スペイン語Ia ■スペイン語Ib ■スペイン語IIa ■スペイン語IIb ■中国語Ia ■中国語Ib ■中国語IIa ■中国語IIb ■朝鮮語Ia ■朝鮮語Ib ■朝鮮語IIa ■朝鮮語IIb ■上級外国語(英語Ia) ■上級外国語(英語Ib) ■上級外国語(英語IIa) ■上級外国語(英語IIb) ■英語IIIa ■英語IIIb ■英語IVa ■英語IVb ■上級外国語(英語IIIa) ■上級外国語(英語IIIb) ■上級外国語(英語IVa) ■上級外国語(英語IVb) ■英語Va ■英語Vb ■英語Ⅵa ■英語Ⅵb ■上級外国語(英語Va) ■上級外国語(英語Vb) ■上級外国語(英語Ⅵa) ■上級外国語(英語Ⅵb)  
■海外研修(各セミナー) ■検定認定1(各検定試験) ■検定認定2(各検定試験) ■検定認定3(各検定試験)
外国人留学生科目 ■日本語Ia ■日本語Ib ■日本語IIa ■日本語IIb ■日本語IIIa ■日本語IIIb ■日本事情I ■日本事情II ■日本語IVa ■日本語IVb ■日本語Va ■日本語Vb ■日本語VIa ■日本語VIb  

緑字:必修科目

専門科目群
  1年次 2年次 3年次 4年次
共通専門科目 ■リスク論 ■リスク分析のための確率論 ■人工物のしくみと特性 ■人間活動と生態系 ■健康のリスク学 ■リスク経済学 ■リスク社会学 ■リスク心理学 ■工業製品の安全性 ■自然災害の歴史 ■都市構造物の歴史 ■都市・地域安全論 ■生活の危険と安全 ■安全教育 ■社会調査法 ■社会心理実験法 ■環境法政策 ■安全関連法 ■災害対策の公的制度 ■科学技術と倫理 ■産業心理学 ■公益事業論 ■危機管理とリーダーシップ ■企業倫理 ■企業の社会的責任論 ■保険論 ■リスクマネジメント論 ■リスクコミュニケーション論 ■安全と安心の社会学 ■安心と信頼の心理学 ■計画と管理の数理 ■環境リスク論 ■資源とエネルギー ■専門英語I ■専門英語II    
社会災害マネジメントコース   ■コンプライアンス論 ■事故の法的責任論 ■事故調査制度論 ■食の安全・衛生学 ■公衆衛生学 ■医薬品開発と安全性 ■交通システム論 ■原子力プラントの安全性 ■犯罪抑止論 ■情報セキュリティ論 ■ヒューマンエラー ■メンタルヘルス論 ■消費者安全法 ■労働安全衛生論 ■公共交通安全マネジメント論 ■クライシスマネジメント ■ヒューマンエラーと交通事故 ■被災・被害者心理学 ■流行病の制御学 ■事故のシミュレーション ■化学プラントの安全性  
自然災害マネジメントコース   ■行政法 ■地方行政論 ■地方財政論 ■消防防災行政論 ■災害の経済学 ■都市災害対策論 ■地球防災論 ■地震災害論 ■地球環境問題 ■気象災害学 ■地域防災心理学 ■都市・地域防災学 ■ロジスティックス論 ■災害復興論 ■被災者の救援と支援 ■災害教育の国際的展開 ■防災危機管理論 ■火災論 ■環境政策論 ■災害シミュレーション  

緑字:必修科目

統合科目群
  1年次 2年次 3年次 4年次
実習科目 ■社会安全体験実習I ■社会安全体験実習II ■社会安全学実習(災害調査) ■社会安全学実習(社会調査) ■社会安全学実習(災害実験) ■社会安全学実習(社会心理実験)  
共通科目     ■工学概論 ■社会技術論 ■安全の思想 ■災害復旧問題特論 ■災害事例分析 ■事故事例分析 ■テーマスタディI ■テーマスタディII  
演習科目 ■入門演習 ■基礎演習 ■専門演習 ■卒業研究

緑字:必修科目

自由科目群
  1年次 2年次 3年次 4年次
  ■日本史概説a ■日本史概説b ■教職概説 ■教育原理 ■図書館資料論 ■東洋史 ■西洋史 ■地誌学a ■地誌学b ■地理学概説a ■地理学概説b ■教育制度論 ■人権教育論-部落解放教育を中心として- ■教育心理学 ■社会科教育法(一) ■社会科教育法(二) ■公民科教育法(一) ■公民科教育法(二) ■道徳教育の研究 ■特別活動論 ■教育方法・技術論 ■教育相談論 ■資料組織概説 ■学校経営と学校図書館 ■学習指導と学校図書館 ■読書と豊かな人間性 ■情報メディアの活用 ■カリキュラム開発論 ■社会科教育法(三) ■社会科教育法(四) ■生徒・進路指導論 ■教育実習事前指導 ■教育実習(一) ■教育実習(二) ■教職実践演習(中等)
インターンシップ(各機関)

緑字:必修科目

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