活動報告

HOME 活動報告 三大学医工薬連環科学シンポジウム(第3回)報告(於:薬科大)(10.07.03)

三大学医工薬連環科学シンポジウム(第3回)報告(於:薬科大)(10.07.03)

更新日:2014年3月13日

平成22年7月3日(土)、大阪薬科大学において、三大学医工薬連環科学シンポジウム(第3回)を開催しました。
dsc02271.jpgシンポジウムには、三大学を中心に教員23名、学生33名、その他10名計66名が参加されました。 

 

梶本哲也大阪薬科大学特任教授の司会により、三大学医工薬連環科学教育研究機構長の土戸哲明関西大学教授から三大学医工薬連環科学教育研究機構の取り組みについての紹介と開会の挨拶が行われ、続いて、千熊正彦大阪薬科大学学長から挨拶が行われました。

          dsc02274.jpg           dsc02277.jpgのサムネール画像          dsc02293.jpgのサムネール画像        

最初の講演は、関西大学社会連携部産学官連携センター長の西山豊教授より「関西大学における産学官連携の取り組み-大学連携を中心に-」の演題で行われました。
まず、関西大学が他大学との間で行っている大学間連携について、2大学間又は3大学間で学長が正式に協定を締結して行っている6つの取り組みについて紹介されました。
次に、連携事業としての大学連携として、文科省の戦略的大学連携支援事業に採択されている2つの取り組みの紹介があり、最後に、西山教授が所属されている社会連携部産学官連携センターとしての大学間連携の取り組みについて、社会連携部の組織と活動目標と合わせて説明されました。

                                       dsc02295.jpg                dsc02296.jpg

二番目の講演は、大阪医科大学の中野隆史准教授より「新しい医療廃液処理法の開発と評価」の演題で行われました。まず、医工薬の3つの連携がないと実現できない研究テーマに取り組んでいるとの前置きの後、「飲用水に医薬品残留」とのショッキングな新聞記事の紹介から始まりました。
現行の医療廃液の処理方法は、環境への悪影響が懸念される。そこで、環境への負荷が小さい医療廃液の処理方法について研究していたところ、電気分解による処理が環境への負荷が小さいことがわかり、その実用化に取り組んでいるとして、その共同研究について紹介されました。

                                      dsc02312.jpg                 dsc02320.jpg

三番目の講演は、岐阜大学連合創薬医療情報研究科長 先端創薬研究センター長の北出幸夫教授より「岐阜地域における創薬をキーワードとする取組と将来展望」の演題で招待講演が行われました。
国立大学法人である岐阜大学と公立大学法人である岐阜薬科大学との連携の取り組みについて、先端創薬研究センターの設立から連合大学院である連合創薬医療情報研究科の設立に至る経緯について紹介されました。
さらに平成21年10月に岐阜大学のキャンパス内に岐阜薬科大学の校舎が完成し、岐阜薬科大学の先端創薬研究センターおよび連合創薬医療情報研究科を同校舎に移転したことにより医工薬の連携が強化されたとして、連合大学院の特色ある教育課程等について紹介され、その将来展望について述べられました。

                                      dsc02333.jpg                dsc02338.jpg

 最後の講演は、早稲田大学先端生命医科学センター長の梅津光生教授より「TWInsにおける真の医理工連携の実践」の演題で招待講演が行われました。
早稲田大学と東京女子医科大学の連携により女子医大の隣接地に誕生した先端生命医科学センター(TWIns)の創設には、
1)40年の医工連携の歴史 2)キーパーソンの存在 3)両大学のトップの理解と強力なリーダーシップが必要不可欠であったとの設立時の経緯から現在の運営状況について、また、TWInsで行われている医理工連携による研究成果について紹介されました。さらに、平成22年4月に開設された共同大学院である共同先端生命医科学専攻について紹介され、今後の医療産業の普及、グローバル化につながる人材育成について述べられました。

                                     dsc02358.jpg                dsc02379.jpg

 最後に、三大学医工薬連環科学教育研究機構副機構長の辻坊裕大阪薬科大学教授より、本シンポジウムの4名の講師への謝辞と三大学医工薬連携の取り組みへの協力・支援の要請があり、閉会の挨拶とされました。

活動報告
  • 関西大学
  • 大阪医科大学
  • 大阪薬科大学