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シンポジウム(第1回)報告(於:関西大)(09.10.09)

更新日:2014年3月13日

2009年10月9日に、医工薬連環科学教育研究機構の第1回シンポジウムを、関西大学千里山キャンパスの第4学舎3号館3402教室で開催しました。このシンポジウムは、関西大学先端科学技術推進機構の第17回研究部門別発表会として、生命・人間・ロボティクス(B)研究部門の講演会、さらにそれに付随した生命医工薬科学研究会との共催の形態で行われました。
 シンポジウムのタイトルは、「医工薬連環科学における研究課題(その1)―細菌の生存戦略と人間の関わり―」で、プログラムは 別途ファイルの通りです。司会は関西大学の長岡康夫准教授が担当し、当日の出席者は総数72名でした。講演の概要を以下に記します。
 石川正司関西大学先端科学技術推進機構長の開会挨拶に続いて、土戸哲明医工薬連環科学教育研究機構長から「三大学医工薬連環科学の目指すもの」、つづいて先端科学技術推進機構生命医工薬科学研究会の上里新一会長から「生命医工薬科学研究会の目指すもの」と題してそれぞれの活動の目標や内容について紹介がありました。その後に、本題の3つの講演が行われました。
 最初は大阪医科大学の佐野浩一教授による「細菌のナノトランスポーテーションシステムと病気」の講演で、細菌の病原性に関する基礎的な説明につづいてピロリ菌とコレラ菌の毒素の働きと細胞膜輸送系の関わりについて最近の成果を発表されました。2つ目は大阪薬科大学の辻坊 裕教授による「病原細菌Vibrio vulnificusの宿主生体内における生存戦略」の講演で、ビブリオ菌の1種ブルニフィカスによる細菌感染の問題を取り上げられ、感染症における宿主細胞の鉄イオン欠乏とそれに対する細菌の応答機構について論じられました。3番目の小幡 斉関西大学教授による「氷核活性細菌」の講演では、自然界におけるこの特殊な細菌の生態が紹介され、凍結防除機能による臓器保存や冷凍食品などへの応用について最近の知見が述べられました。そして最後に、土戸哲明機構長から閉会の挨拶がありました。
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