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小学校への出張講義報告(高槻市立三箇牧小)(10.12.01)

更新日:2014年3月13日

平成22年12月1日(水)に高槻市立三箇牧小学校の6年生2クラスを対象に出張講義を実施しました。
三箇牧小学校は刈り入れの終わった田園と堤防の近くにある小学校です。
出張講義では一学期にも6年生対象に「顕微鏡で生物を観察しよう!」の実験講義で訪れており、今回が二回目の訪問となります。

今回は2クラス合同2限連続で関西大学 倉田先生の「腕の動きと筋肉の働き」についての授業を行いました。
理科室での大人数の講義に生徒たちもいつもより興奮気味のようでした。
倉田先生が「力こぶのできる人、手を挙げてください、えー誰もいないのかなー、ついてないように見えてもみんなには必ず筋肉が付いています」の呼びかけに、生徒たちも自分の力こぶの辺りを触りながら筋肉を確かめていました。
倉田先生の研究室の筋肉隆々のティーチングアシスタントの学生の方が実験のモデルとなり、筋肉から発生する微小な電気を検出する装置である筋電計の電極を上腕二頭筋(力こぶ)と上腕三頭筋(二の腕)を装着しました。
力こぶができると大きな青いパルスが電子黒板に映しだされ、生徒たちの歓声が上がります。
筋電計では二の腕の動きは黄色いパルスで示され、力こぶの筋肉とは別々に働いていることが映しだされました。
「そうか、腕を曲げる筋肉と伸ばす筋肉は違うのか!」と生徒たちも興味津々の様子でした。

次に倉田先生が、人工骨に曲げる筋肉と伸ばす筋肉の2種類の人工筋肉が付いた模型筋を使って筋電計での実験での腕の中身の筋肉の動きについて解説を加えました。
今度はティーチングアシスタントの学生たちが人工筋肉の模型を持って生徒たちに次々とさわってもらいました。
「筋肉に力を入れるどうなるのかな?」休み時間は生徒たちの筋電位計の体験コーナーになりました。
大勢の生徒たちは自分の筋電位のパルスを見て大喜びでした。

授業後半からはテコの実験器を使い、骨と筋肉の関係について考えを深めました。
テコには力点、支点、作用点の位置関係で三種類あり、力点と支点の長さでどちらの方が小さな力で重いものを持ち上げられるのかを問いかけられました。
「これを腕の筋肉の動きで見ればどうなるかな?腕の筋肉は骨の付け根、テコでいえば非常に効率の悪い位置に筋肉が付いています、これはなぜなのかな?筋肉は腕の動きを邪魔しないため、骨の付け根で大きな力を出してがんばっています。みんなも今のうちから曲げる筋肉と伸ばす筋肉のバランスに気をつけて鍛えていれば老後も腰が曲がらない元気なおじいさん、おばあさんになれるよ。」と実験講義は締めくくられました。

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