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園について

園について

関西大学幼稚園は昭和26年4月に創立し、令和3年に創立70周年を迎えました。
私たちはこの長い歴史の中で、子どもたちに心身共に豊かに成長して欲しいという願いを持ち続けています。


園長 藤川友香

 本園は昭和26年4月に発足し、令和3年に創立70周年を迎えました。創立当初より昭和59年までの間は、関西大学の教育・心理の専門教員が園長を務め、担任に「教育とはなんであるか」その真髄を注ぎ込み、それを関西大学幼稚園の歴史に関わる多くの者が熱意を持って引き継ぎ、現在に至っています。
 時代の流れと共に社会の状況が変化する中で、本園もこの70年の間に様々なことが形を変えてはいますが、時代に流されるのではなく、何よりも問題の中心に子どもを置いて、子どもたちが幸せになる為に思いを寄せ合い、知恵を出し合っています。
 科学技術が進歩し、物質面では確実に豊かになり、様々なことが早くそして楽にできる時代になりました。けれど、何か満たされない思いや、あせりに似た気持ちを感じ、何かに縛られている気がしてなりません。それは、精神面を支え豊かにするはずの教育の力、人を育てる力が弱くなっているからではないでしょうか。私たちは、笑う・泣く・怒る・悲しむ・喜ぶ等々複雑な感情を持つ人間というものをなおざりにせず、人の心に焦点を合わせた人を大切にする教育の実践に日々努めています。
 また、子どもたちの「今・この瞬間」を見逃さず、ありのままの姿を大切に受け止め、それをその子の育ち(生きる力)に生かしていけるように関わり、日本を担う子どもたちの、そしてその子どもたちを育てていかれる保護者の方々の“心のよりどころ”になりたいと願っています。
 人間教育の根幹ともいえる幼児教育の本質を見失うことなく、心して実践を積み重ねております。勿論、保護者の方々とご一緒に!

園の方針

本園は、教育基本法の精神をじゅうぶんに尊重し、すべての園児が各自の人間性や能力を全面的に開花させていくことを保育の目的にしています。

そのためには、さまざまな環境や境遇に育った子どもたちが、幼稚園の新しい環境と集団生活に適用できるように配慮しながら、「いきいきと自己表現ができ、積極的にいろいろなことに取り組むことのできる子どもにすること」(自主性の陶冶)、「みんなで協同して仕事をしたり、遊んだりすることのできる子どもにすること」(協同性の涵養)、「困難に出会った時、前向きに解決していける豊かな感性と生活の知恵をもつ子どもにすること」(生きる力)を保育の基本的な方針にしています。

そして、現代の教育学や心理学およびその他の諸科学の進歩に即しながら、子どもたちの感覚を豊かにすることに重点をおきつつ、認識、情操、能力や健全な心と身体の発達をはかるための保育を進めています。

教育課程

本園は、昭和26年の創立以来、教育基本法の精神をじゅうぶんに尊重するとともに、園児一人ひとりが各自の人間性や能力を全面的に開花させていく保育を目指し、実践を重ねています。
これまで保育について考え、実践してきたことをまとめ、今後どうあるべきか総点検したものを「教育課程」として作成しました。
詳細はこちらをご覧ください。

部屋・施設について

保育室9室 図書室 保健室 調理室 会議室 応接室
ホール(プレイルーム) プール(5m×10m 水深60cm)

こちらまたは以下のQRコードから施設紹介動画をご覧いただけます。

面積について

面積6,674m2 園舎敷地1,541m2 運動場1,043m2 その他5,631m2

安全対策への取り組み

当園では園児の安全確保のために下記のことを実施しています。

  • 登降園時における幼稚園正門での警備員立哨
  • 防犯カメラの設置
  • 府警ホットラインの設置
  • 各園舎に防犯ベル、非常ベルの設置
  • 入園時に保護者に入構許可証を発行し、来園の際には携帯して頂いている

保護者によって運営されている「はぐくみの会」は、保護者の方と幼稚園とが協力しあって、よりよい教育環境をつくることを目的とした機関です。会費の管理・運営などは全て保護者の方によって行われ、必要に応じて幼稚園も会の活動に参加します。

主な活動内容

  • 4,000冊を超える本の貸し出し
  • 機関誌「はぐくみ」の年2回の発行
  • 幼稚園との共催で外部の先生を招いての講演会を開催
  • 保護者同士の親睦を高めるため、コーラス部・人形劇部のクラブ活動

教育相談

大阪市幼児教育センター主催の幼児教育相談研修を終えた教師による教育相談と並び、関西大学心理相談室の先生による専門的な教育相談も毎月行われています。相談内容についての秘密は厳守され、常に園との連絡を取りながら行われるため、安心して教育に関する悩みや疑問を相談していただけます。

預かり保育

預かり保育「なないろ」について

本園の預かり保育は、子どもにとって無理のない状態を守ることを第一に、午後のひとときをくつろぎながら過ごすことで穏やかな心持ちで夕刻を迎えられるよう、実施するにあたりその点においては十分に配慮しています。
保護者の方にも、子どもの様子を見ながら無理のないご利用をお願いしております。

「A.年間を通して利用したい曜日は必ず利用できる枠」と「B.利用したいときに随時申し込む枠」があります。
どちらも開始月、実施時間は同じです。Aは事前に希望者を募集し、優先的に利用が可能です。Bは子どもの過ごす環境を考え、人数が多い場合は受け入れを締め切ることがあります。

開始月 年長児4月~
年中児4月~
年少児5月~
実施日 月曜日~金曜日
実施時間
  • 保育前
    8:15~8:45
  • 保育終了後
    16時・17時・18時まで(各自降園)
費用
  • 保育前
    (8:15~8:45)150円
  • 保育後
    16時まで 700円 / 17時まで 1,000円 / 18時まで 1,300円(16時以降はおやつを含む)

長期休業中の預かり保育「なないろ」について

  • 夏休み:
    7月下旬~8月上旬
    8月20日頃~8月末
  • 冬休み:
    終業式後の数日間
  • 春休み:
    実施なし

2才児親子教室

入園前の子どもとお家の方のために「2歳児親子教室」を開いています。
あやし遊びやわらべ歌など素朴な親子遊びを通して子どもと向き合う楽しさを感じてもらうひと時を持ちます。又、子どもの遊んでいる様子を見守り時には関わって一緒に遊ぶことで、子どもへの理解が深まり子育ての一助になればと考えています。
遊んだ後はほっと一息、親子で一緒におやつをいただきます。
12月頃に説明会を行っています。

募集対象 2歳児〔2021年4月2日~2022年4月1日生〕とその保護者(1名の参加)
保育日及び保育時間 2024年5月開講(月~金曜日:22回、土曜日:14回)
いずれも10:00~11:30
実施スケジュールはこちらをご参照ください。
費用(年間)
  • 月~金曜日クラス:22,000円
  • 土曜日クラス:14,000円
  • ☆募集説明会の資料をご覧になりたい方は、こちらをご参照ください。
  • ☆ご質問やご不明な点などございましたら、幼稚園事務室(TEL:06-6387-3752)へお問い合わせください。

関大幼稚園で遊びませんか

関西大学幼稚園の空気の中で、在園児と触れ合って頂くことで、子育て支援(母親の心の安定)につながるのではないかと考え、「関大幼稚園で一緒に遊びませんか?」とお誘いしています。年長児や年中児たちと関わる我が子の姿や、在園児の何気ない優しさに触れて、「おだやかな時間を感じる」「のんびりとしている」「ほっとする」等という声を聞かせて頂くことがよくあります。ゆったりと流れる「子どもの時間」を体験してみるのはいかがでしょう。
また、参加者を少人数にしておりますので、お子さまを遊ばせながら、園長とも子育てのこと等いろいろお話いたしましょう。お気軽にお声掛けください。


創立当時の園舎

関西大学幼稚園が開園したのは昭和26年。初めは園舎の建築が間に合わず、青空教室でのスタートでした。以後、入園希望者の増加に伴い、園舎の増改築を繰り返し現在に至っています。

もちろん、この70年には設備面だけでなく、通園方法の見直し、給食の実施、3才児教室の開設などといった保育体制の変化もたくさんありました。3才児教室は、保護者の多様なニーズに応えるための3年保育制度との併設という時代を経て、保育体制に関する真剣な検討の結果、現在では3年保育に一本化しています。このような柔軟性は、その時代の状況の中で、常によりよい幼児教育のあり方を求めたいという姿勢の表れであると言えるでしょう。


昭和47年 新園舎完成

しかしながら、このような変化の中でも守り続けてきた教育観があります。それは、子どもの心と身体を健やかに育てるためには、幼稚園と家庭がともに協力し、理解しあわなければならないというもの。そのため、講演会・保育講座・クラス懇談会などを積極的に実施してきました。幼稚園と家庭の協力という意味で大きな役割を担っているのが「はぐくみの会」です。本園創設の年に誕生した「はぐくみの会」(当時、母の会)は機関誌「はぐくみ」の発行やクラブ活動・講演会など充実した運営がなされています。

このように70年を振り返ると、関西大学幼稚園は1年1年こつこつと、しかし着実にかけがえのない財産を築き上げてきたと言えるでしょう。私たちはこれからも、心身共に豊かな子どもたちがこの歴史ある関西大学幼稚園から羽ばたいてくれることを願い、さらなる保育の充実を目指し続けます。

幼稚園の親から子へ、子から孫へ、関西大学幼稚園の歴史は受け継がれてきました。今でも小中学生からおじいちゃん・おばあちゃんまで、さまざまな年代の卒園生や保護者の方が幼稚園を訪ねてきてくれます。