「ピア・サポート」って?

 ”ピア・サポート”とは、peer(仲間)support(支え合い)すなわち「仲間同士の支え合い」を意味します。関西大学ではピア・サポート活動を行う学生を、”関西大学ピア・サポータ”と呼びます。

関西大学における「ピア・サポート」

 関西大学では、2007(平成19)年度文部科学省「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」に、「広がれ!学生自立型ピア・コミュニティ~関西大学で育む21世紀型学生気質~」が採択されたことでピア・サポート活動が始まりました。

 ピア・サポートの取り入れ方は、学校によってさまざまですが、関西大学においては、ピア・サポート活動を次のように考えています。

同じ大学で学ぶ学生を友人・仲間つまりピアとして、お互いに支援(サポート)しながら、主体的、積極的に活動できるキャンパス環境を、大学とともに創造し、学生と教職員が協働(コラボレーション)することで、より一層魅力的な関西大学の創造を目指すものである。

 そして、実際にこの取り組みを進めていくために、ピア・サポートの概要(コンセプト)を次のようにまとめました。

①全体的な取り組みとして、「学生が求める学生支援を、学生自らが実践する」、すなわち「学生総ピア・サポータ体制」の実現

②ピア・サポート活動でのさまざまな体験を通して、他者を思いやる豊かな人間性や社会人基礎力の涵養を図る

③関西大学への帰属意識を持った学生の育成

④関西大学内における「居場所」の創出

こうして、関西大学でピア・サポート活動を実践する団体として、「ピア・コミュニティ」が誕生しました。

「ピア・コミュニティ」とは?

 「ピア・コミュニティ」とは、主に大学内での相互支援活動において、共通の関心をもった学生が、グループ(コミュニティ)を形成し、大学教員や事務職員と連携しながら、組織的な相互支援(支え合う)活動を実践する学生の集合体を意味します。
 また、各ピア・コミュニティは、支援部署と呼ばれる関係部署と連携し、大学からの支援を受けて活動しています。
 さらに、学生支援室TAと呼ばれる大学院生も、ピア・サポータと教職員との橋渡し役として、ピア・サポート研修を担当する他、学生の企画立案やコミュニティ運営の相談、書類作成のアドバイスを行う等、さまざまな角度から柔軟に支援しています。

「ピア・コミュニティ」の仕組み

 まず“研修生”として加入後、「ピア・サポート研修」や「スキルアップ講座」等、ピア・コミュニティに所属する学生を対象とした講座を受講することで、ピア・サポート活動で必要となる知識やスキルを高め、“ピア・サポータ”や“シニア・サポータ”に認定されます。