在学生・修了生の声

氏名:賀 楠

課程 博士課程前期課程・博士課程後期課程
入学年月 または 修了年月 2014年3月修了、2017年3月修了
大学院進学及び本学を選んだ理由を教えてください。
大学院進学の理由 日本で長期間の留学をし、博士学位を取得をしたいと考えているため大学院進学を志望致しました。本学を選んだ理由 本大学院は東アジアの言語と表象において文化交渉という新しい発想を導入し、これまでの学問体系に捉われていないスタイルを持っているため、本学の東アジア文化研究科に進学することを決意しました。
大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
大学院に進学してから何を研究するかを明確にするため、大学図書館に通って指導教授の文献(論文や書籍)を読んでいました。
受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
連絡方法メールでアポイントメントを取り、個人研究室へ伺いました。内容大学院で研究したいこと、研究計画書の作成についてのご相談、など。
指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等を教えてください。
指導教員名:内田 慶市 先生
内田先生はとても親切な先生であること、また、研究範疇が自分の研究したい内容と合致したためです。
学位論文題名(または研究テーマ)と概要は、どのようなものですか。
『19世紀ドイツ人宣教師ロブシャイド「英華字典」の総合的研究』
概要:ドイツ宣教師ロブシャイドという人物の生涯と著作および『英華字典』関連の研究を通して、ロブシャイド氏の本当の歴史的な容貌を明確に描写し、後世における東アジア文化圏に対する影響を際立たせ、彼が本来得るべき客観的評価を新しい視点から試行しました。
これまでの院生生活で印象に残っている出来事等を教えてください。
大学院進学後は本学のみならず他大学の先生や院生の方とお会いする機会が増えました。様々な方のお話を伺うことはとても貴重な体験です。勉強は順調に進んでいるとはいえ、母語ではない日本語を使って勉強するのは非常に時間がかかるので、たまに時間がもっとあったらなと思います。
1日の過ごし方、アルバイトや課外活動について
アルバイト:先生のお手伝い(データ入力や資料整理の補助) 中国語検定試験監督補 など
課外活動:防災やまちの美化、住民間交流を目的とした地元の地域イベントへの参加
利用した(している)奨学金制度を教えてください。
関西大学第4種給付奨学金
就職・進路の検討段階での、キャリアセンター活用方法について
まだ利用したことはありませんが、これからは様々な資料のチェックなどの関係で利用しようと思っています。
修了後はどのような進路を希望していますか。
研究者を志望しています。
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学して良かったことを教えて下さい。
非常に多様な専門科目を選択し、履修することができること、また、蔵書の多い本学の図書館を有効に活用できる等、研究環境が非常に整っている点です。
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている人へのメッセージ
東アジア文化研究科は、語学・歴史・思想・美術など、分野を越えて多角的に研究をすることができるという点でとても画期的だと思います。また同学年や先輩・後輩院生との距離も近いので、お互いのコミュニケーションも取りやすい環境です。海外の学会で発表する機会も多く見聞を広げるにも良い環境ですので、本当にお勧めします。

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氏名:榧木 亨

課程 博士課程後期課程
入学年月 または 修了年月 2016年3月修了
大学院進学及び本学を選んだ理由を教えてください。
東アジア文化研究科の修士課程在学中から研究してきたテーマについて、さらに考察を深めたいと思い、博士課程への進学を決めました。
大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
入試過去問題集を入手して勉強しました。
受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
博士課程に進学後も、修士課程で指導していただいた先生のもとで研究を続けていきたいと考えていたので、修士論文の論題について相談する際に、あわせて博士課程への進学についても相談しました。
指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等を教えてください。
指導教員名:吾妻 重二 教授
吾妻先生は、朱子学研究の分野における著名な研究者であるのみならず、学生に対しても丁寧に指導をしてくださる優れた教育者であるため、先生のもとで研究を続けることを希望しました。 
学位論文題名(または研究テーマ)と概要は、どのようなものですか。
学位論文題名:日本近世期における楽律研究―『律呂新書』を中心として― 
朱子学を代表する楽律書である、蔡元定『律呂新書』の日本近世期(江戸時代)における受容と変容の様相について検討することにより、これまで明らかではなかった同時期における『律呂新書』研究の様相を解明するとともに、朱子学の影響力が思想界のみに止まらず、広く文化・社会全般にまで波及していたことについて検討しました。
これまでの院生生活で印象に残っている出来事等を教えてください。
国内外の学会に参加し、研究発表を行なうことによって、日本のみならず、中国・韓国などの研究者たちと議論を交わすことができました。
1日の過ごし方、アルバイトや課外活動について
平日は、大学院の授業に参加したり、自身の研究課題に取り組んだりしていました。     休日や長期休暇中には、研究会に参加したり、資料収集に出かけたりしていました。
利用した(している)奨学金制度を教えてください。
関西大学第2種給付奨学金
就職・進路の検討段階での、キャリアセンター活用方法について
利用しませんでした。
修了後はどのような進路を希望していますか。
これまでに研究してきたことを基礎として、さらに研究視野を広げるため、海外へ留学することを予定しています。
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学して良かったことを教えて下さい。
先生方の専門分野が多岐にわたるため、それぞれの分野の研究方法を学ぶことができました。また、学生が研究発表をする機会も数多く設けられているため、常に次の研究発表に向けて、目標を持って研究をすることができました。
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている人へのメッセージ
東アジア文化研究科には、様々な分野の専門知識を有する先生方と、東アジアを中心として、世界各地から来た学生たちがいます。この環境を存分に生かして、充実した学生生活を送ってください。

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氏名:豊田 郁

課程 博士課程後期課程
入学年月 または 修了年月 2015年4月入学
大学院進学及び本学を選んだ理由を教えてください。
前期課程で研究した内容を深めたいと考え、後期課程進学を希望しました。修士論文の指導教授に引き続きご指導をお願いしたかったことと、研究環境が整っていることから、東アジア文化研究科を選びました。
大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
修士論文を基に進学後の研究計画を立て、それを中心に専門分野の基礎研究を復習しました。また、外国語の筆記試験に備えて、過去問題に取り組みました。
受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
前期課程から教えていただいていたので、進学の希望をお伝えし、進学後の研究内容についてご指導いただきました。
指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等を教えてください。
指導教授名:中谷 伸生 教授
大学1年次生の初めての美術史の授業で、中谷先生が、芸術作品を理解するうえでまず実際に見て感じることが大切だ、とおっしゃっていたことが印象に残っています。美術史を研究してみたいと思ったのは、感覚として美術を体験することと、学問の対象として理解しようとすること、両方の楽しさを、中谷先生の授業で教えていただいたからです。大学院では、近代日本画家における海外美術からの影響を研究したいという志望もあり、中谷先生にご指導をお願いしました。
学位論文題名(または研究テーマ)と概要は、どのようなものですか。
題名:土田麦僊と海外の美術(予定)
概要:土田麦僊は、明治末期から昭和初期にかけて活躍し、日本画の装飾性と西洋画の写実性を融合した、独自の日本画の創造を試みたと評される画家です。麦僊の作品における海外美術からの影響を考察し、麦僊の画業を、先行研究における一国主義的な位置付けから視野を広げ、海外美術を含めた絵画史上に捉えなおすことを目指しています。
これまでの院生生活で印象に残っている出来事等を教えてください。
北京外国語大学で行われた、日中韓伊の院生合同研究発表会に参加したことが、印象に残っています。海外で、他国の院生と一緒に研究発表をして、多文化、他分野の人にも興味をもってもらえる研究が出来るようになりたい、もっと外国語を話せるようになりたい、と思いました。
1日の過ごし方、アルバイトや課外活動について
10時から18時頃まで、授業等を受けながら、研究室や図書館で勉強していることが多いです。アルバイトについては、図書館の資料撮影や保健室の受付など学内でできるアルバイトを探して、週3日程度勤務しています。
利用した(している)奨学金制度を教えてください。
関西大学の給付奨学金制度と、日本学生支援機構の奨学金を利用しました。
就職・進路の検討段階での、キャリアセンター活用方法について
利用なし
修了後はどのような進路を希望していますか。
一番の目標は学芸員になることです。少しでも美術に関わることのできる仕事がしたいと考えています。
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学して良かったことを教えて下さい。
本研究科は研究、発表の環境は整っています。また海外の学会で発表する機会も多くあるので、さまざまな経験を積むことが出来ます。私もこれまで中国、韓国、台湾で発表させていただきました。また、留学生が多いことも特徴で、国内留学をしているような感覚を味わえます。そして、自身の研究について、普段考えているのとは異なる視点から考えるきっかけがたくさんありました。
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている人へのメッセージ
東アジア文化研究科は、「言語と表象」、「思想と構造」、「歴史と動態」といった3つの研究領域を設定し、それぞれが各分野における研究課題を設定しながら、分野・地域の越境による展開を試みることを掲げています。実際に研究を越境させていくのは難しいことですが、専門的な研究を行いながら、他分野や多文化に触れることができる本研究科の環境は、研究者、一人の人間としての、成長の機会を与えてくれる場だと思います。東アジア文化研究科を志す皆さんも、自分の目標を定め、研究に尽力すれば、充実した研究生活が送れると思います。

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氏名:日比野 晋也

課程 博士課程前期課程
入学年月 または 修了年月 2016年4月入学
大学院進学及び本学を選んだ理由を教えてください。
学部時代において学んだことをもっと深く学びたいと思い進学を希望しました。この大学院を選んだ理由としては、自分が研究したい範囲をされている先生がみえることだけでなく、図書館を始めとする研究環境が充実している点から進学を決めました。
大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
進学後に自分が行いたい研究内容を整理するため、先行研究の振り返りを行い、専門書・関連論文を読み直し、研究計画をしっかりと練りました。合わせて過去問を入手して勉強しました。また、研究科がどのような雰囲気かを知るために関西大学で行われたフォーラムに参加しました。
受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
特にしませんでした。
指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等を教えてください。
指導教授名:吾妻 重二 教授
先生は朱子学だけでなく、道教においても著名な研究者であられるため先生のもとで研究したいと思い希望しました。幅広い視野から的確なアドバイスをいただけるので、しっかりと研究を進めることができています。
学位論文題名(または研究テーマ)と概要は、どのようなものですか。
題名:七真以降における全真教北宗について(予定)
概要:金の時代に王重陽が興した道教の一派であった全真教は元の時代は王室の庇護を受け瞬く間に発展しました。後に王重陽の系統とは異なる南宗とよばれる一派と融合してゆくことになります。王重陽の直系は南宗と対比され、北宗と呼ばれるようになり、初期の性格は薄らいだと言われます。七真と呼ばれる直弟子亡き後の北宗に焦点を当てることにより、全真教が南宗と融合する前にどのような理論を持っていたのかがより深く見えてくるのではと考えています。
これまでの院生生活で印象に残っている出来事等を教えてください。
中国、韓国、イタリアの大学と合同で行われた院生フォーラムに参加したことです。単に発表するというだけでなく、運営のお手伝いもさせていただけたので色々なことが勉強になりました。同時にもっと外国語を話せるようになりたい、しっかりとした発表をできるようにしないといけないということも学べました。
1日の過ごし方、アルバイトや課外活動について
自分が所属する研究科の講義だけではなく、文学研究科の講義も受講し、幅広く知識を得られるように時間割を組んでいます。教員免許状の取得も考えているため関連する講義も受講しています。空いた時間は研究室や図書館で調べ物やゼミ発表の準備をしたりしています。アルバイトは大学外でしているので、講義との折り合いをつけながら続けています。
利用した(している)奨学金制度を教えてください。
日本学生支援機構の奨学金と関西大学から給付型の奨学金をいただいています。
就職・進路の検討段階での、キャリアセンター活用方法について
特にしていません。
修了後はどのような進路を希望していますか。
更に研究を進めるため、後期課程への進学を考えています。
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学して良かったことを教えて下さい。
日本にいながら留学している環境に身を置けることです。留学生が多いので、研究室では日本語以外の言語が飛び交っていることの方が多いため、外国語を学ぶ上でとても充実した環境にあると言えます。私が研究している内容が中国の宗教であるため、現在どのように需要されているのか、またどのようなイメージを今の中国の人々が持っているかについても直接聞くことができるのでとても助かっています。
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている人へのメッセージ
東アジア文化研究科は、自分が研究している分野以外の先生もいらっしゃるため、様々な視点から自らの研究を行う事ができる研究科であると思います。留学生も多く、異文化を知るという点でもとても有利だと思います。フォーラム等発表する機会も多く設けられて、研究のモチベーションは保てますし、図書館を始めとする研究環境も非常に良いため、しっかりと目標をもって自分の研究を進めることができます。時折自分がやっていることに不安を持つことがあるかもしれません。しかし、それにめげることなく自分がやりたいと思った研究に没頭してみてください。

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