早いもので2013年も残すところわずかとなりました。今年は、1月に道頓堀商店会と関西大学との間で連携協力協定が結ばれたこともあって、センターがこれまで進めてきた芝居町道頓堀の景観復元に関するさまざまな行事が開催されました。特に、整理・調査が進む「大阪の劇場大工 中村儀右衛門資料」については、2月に角座復元模型の試作品が制作されました。現在、「道頓堀五座」のうち、新たな芝居小屋の復元に取り組んでいます。そのため、10月末には秋田県小坂町に明治33年（1900）に完成した康楽館を視察しました。
その直前には、中村儀右衛門氏のご子孫が来館され、「都市遺産」が取り持ってくれるご縁も広がりました。そのほかにも、大阪歴史博物館が所蔵する三村幸一氏が撮影した祭礼の写真展、また、今夏に出版された叢書『大阪の近代－大都市の息づかい－』に関するフォーラムなど、この一年はセンター発足から取り組んできた調査・研究の成果をお披露目する機会が多い年となりました。

　来年、センターは最終年度を迎えます。大阪の都市遺産を総括する一年として頑張りたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。

　なお、センターは、年内は12月25日（水）まで。新年は1月7日（火）からです。