博物館情報庫

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考古(本山)海外・参考資料
2010.05.01

モスク断片(ウズベキスタン)

モスク断片(ウズベキスタン)

もすくだんぺん(うずべきすたん)


 モスクとはイスラームにおける礼拝堂のことで、アラビア語ではマスジド(「ひざまずく場所」の意)という。しばしばイスラーム寺院と訳されるが、モスクのなかに崇拝の対象物はなく、あくまで礼拝を行うための場である。
 サマルカンドは中央アジア、ウズベキスタンの古都。青空とモスクの色から「青の都」と呼ばれる。紀元前10世紀ころからイラン系民族のオアシス都市として発展し、紀元後712年にクタイバ・イブン=ムスリムによって征服されたことでイスラーム化が始まった。
 商才に長けたソグド人の町として、いくつもの王朝の支配を受けながらも数世紀にわたって繁栄を続けた。14世紀末〜15世紀にはティムール帝国の首都として繁栄し、当時の建物を含め、2001年に文化交差路としてユネスコにより世界遺産へ登録されている。