博物館情報庫

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考古(本山)海外・参考資料
2010.04.24

刻字甲骨(中国 殷墟)

刻字甲骨(中国 殷墟) 刻字甲骨(中国 殷墟)

こくじこうこつ(ちゅうごく いんきょ)


 漢方薬店で売られていた甲骨を研究した金石文学者の羅振玉(らしんぎょく)が、1900年に河南省北部の小屯村で殷墟(いんきょ)を発見した。殷王朝後期(紀元前14世紀〜 紀元前11世紀)の宗教的、文化的な中心地で、殷朝の首都であったと伝えられる。  1928年より発掘が始まり、深さ20mを超えるものを含む多数の巨大墳墓が発見されている。
 甲骨に刻まれた文字は、開戦・豊作・異常気象の終わりなどを願う祈りとその顛末(てんまつ)の記録を表している。漢字との参照が果たされて解読されたものは、20%程度にとどまるという。