たてぐ(たいわん ぱいわんぞく) パイワン族の住居は、大部分は粘板石のスレート板で作られるが、柱や梁、桁、垂木などには木材が用いられる。頭目の家の壁板や軒板、主柱、門扉板には彫刻が施され、その権力を象徴していた。 建具中央には、連杯と呼ばれる杯が彫刻され、それを囲むように人々の頭が彫刻されている。連杯は祝祭や慶弔の際に使用され、おのおのが横に並び、たがいに顔を寄せて合飲する。