博物館情報庫
考古
2010.04.17
ルリスタン青銅剣及び鏃(イラン)
るりすたんせいどうけんおよびやじり(いらん)
テペ・シアルクとは、イラン内陸部にあるカシャンの南西5キロに位置する遺跡のこと。1937〜38年、フランス人のギルシュマンR. Ghirshman(1895―1980)が発掘し、イラン先史文化の研究の基礎を作った。
またルリスタン地方は、イラン西部のザグロス山脈中に位置する。1920年代より、石棺墓から一種独特の青銅器が出土することで知られてきた。出土品には、武器や馬具、装身具、神像のような比較的小型のものが多く、それらのうち早いものは紀元前3千年紀にまで溯ると考えられている。空想的な神や獣をあらわした青銅器は、ルリスタン青銅器の後期に特徴的である。