博物館情報庫

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羽間コレクション
2009.04.20

算盤・千両箱・銭箱

算盤(そろばん)・千両箱・銭箱
(江戸時代 羽間コレクション)

 算盤(そろばん)は商人にとって「たましい」の宿る道具であり、番頭および手代などは個人で保有・管理し丁寧に扱った。一日の商いが終わると、算盤の手入れをして算盤箪笥などに収めた。
 江戸時代、幕府によって鋳造された一両小判は、千両箱に収められて蔵出しされていた。大店(おおたな)などは、店の奥に金倉を建てて千両箱を収蔵していた。一両未満の少額貨幣の銭箱でも千両箱とする場合が多く、千両箱の形態は多様である。銭箱とは、商家で日銭を入れるために用いた長方形の錠付の箱である。展示品は、大阪造幣局で鋳造された二銭銅貨が納められていた銭箱である。