博物館情報庫

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羽間コレクション
2009.04.20

茶繻子地籬に秋草雁文様染繍振袖

茶繻子地籬に秋草雁文様染繍振袖

ちゃしゅすじまがきにそめぬい
(江戸時代末期〜明治時代初期 羽間コレクション)


7と8の振袖と小袖は、華やかな柄行(がらゆき)から推せば、おそらく京舞などの舞踊で打掛(うちかけ)として使用されたものであろう。伝統的な染色技術に化学染料が加わろうとする過渡期につくられたものと考えられる。
茶の繻子地に籬(まがき)に秋草と雁を染(そめ)と繍(しゅう)とであらわした振袖で、この意匠は能楽「小督(こごう)」に題材を得たものである。