よくあるご質問
社会安全学部がよくわかるQ&A

高槻ミューズキャンパスについて

Q. 高槻ミューズキャンパスはどこにありますか?またキャンパス周辺は、どんな環境ですか?  
A.  高槻ミューズキャンパスは、JR京都線「高槻」駅から徒歩約7分、阪急京都線「高槻市」駅から徒歩約10分という、非常に便利な場所にあります。
 また、大阪の都心や京都に30分程度で行くことができますので、通学のみならず、学生生活のさまざまな場面で移動に便利なキャンパスです。また、JR高槻駅周辺は、まちづくりの一環として整備が進められており、公園や商業施設のほか、映画、その他のアミューズメント施設も充実しています。
Q. 「社会貢献型都市キャンパス」とありますが、具体的にどのような形で貢献するのですか?  
A.  地元の高槻市が提唱する「安全・安心のまちづくり」に貢献するため、高槻ミューズキャンパスは地域の「防災拠点となる」ためのさまざまな機能を備えています。実際、災害時には地域の緊急避難場所としての役割も果たします。
 また、生涯学習の拠点となるべく生涯学習センターを設置し、さまざまな公開講座を開催することによって大学から市民への知の還元をすすめています。さらに、「防災・減災・危機管理」などの学問領域を題材にした資料を展示している「安全ミュージアム」のほか、図書館やレストランなどのサービス施設も、大学運営上支障のない範囲で一般市民に開放しています。
Q. ミューズキャンパスが「防災拠点となる」とはどういうことですか?  
A.  停電に備えた自家発電システムの配備や、耐震性に優れた都市ガス導管の敷設により、地震発生時においても冷暖房やシャワーを利用することができます。
 また、断水対策として、約400人の飲用水3日分を貯めることができる受水槽・貯湯槽を備えているほか、30日分の生活用水を確保できるプール用水浄化システムを導入しています。さらに、災害時に下水道がマヒした場合への備えとして、トイレその他の排水用に、約400人7日分の貯留スペースを確保していま す。さらに、災害用マンホールトイレ8台を常備しているほか、火災対策として、初期消火に最も有効といわれているスプリンクラーを全館に設置しています。 こうした設備を設置することにより、ミューズキャンパスは災害時の避難場所や、災害対策本部としての機能を果たすことができるのです。

社会安全学部について

Q. 社会安全学部は一言で言うとどんな学部ですか?また、どんな勉強をするのですか?  
A.  「安全・安心」をキーワードに、防災(災害を防ぐ)・減災(災害の被害を最小限に食い止める)・事故防止・危機管理などの問題について、文系・理系の両面 から幅広く実践的に勉強します。「安全」の問題を中心に据えた学部は、海外の大学や大学院にはすでに数多く開設されていますが、日本では関西大学社会安全 学部がはじめてであり、企業や自治体が非常に注目しています。とくに、東日本大震災をはじめ、世界規模で様々な災害・事故が頻発している現代社会においては、ここで学んだことが、自分の人生や実社会の様々な場面でとても役に立つと思います。

カリキュラム
Q. どんな先生がいますか?  
A.  「社会安全学」は、法学、政治学、経済学、経営学、心理学、社会学、工学、情報学、理学、社会医学などの既存の研究分野にまたがる新しい学問分野です。そのため、様々な分野から選抜された教員が揃っており、それぞれの分野の専門家として、公的機関等からの依頼に より調査を行ったり意見を求められたりすることも少なくありません。
 バラエティに富んだ専門分野をもつ教員が揃っていることで、他学部にはない幅広い学びを提供できる体制を整えています。

教員紹介
社会安全学研究(業績一覧)
Q. 学部の学びの特色である実習授業について教えてください。  
A.  1年次には、研究活動に必要不可欠な「調査・分析・予測」にかかる技術を習得するための科目として、コンピュータを用いた授業である「IT実習」を必修科目として設置しています。また、2年次には、学外施設での集中講義である「社会安全体験実習」を選択実習科目として設置しています。「社会安全体験実習」では、自動車運転時の死角の確認、危険回避法や夜間走行時の危険要素の体験などを1泊2日の合宿研修で実施します。そのほかにも、選択実習科目として、「AI実習」「災害シミュレーション実習」「人間行動実験実習」「社会調査実習」「ものづくり実習」「GIS実習」など、多方面にわたる実習科目を設置しており、学生それぞれが関心のある分野における研 究内容を深めることができる環境を1年次から整えています。これらの体験型実習科目を展開することにより、学生が実社会で役立つ実践知を修得することをめざします。

カリキュラムについて

Q. 「社会災害マネジメント科目」と「自然災害マネジメント科目」の違いについて教えてください。  
A.  「社会災害マネジメント科目」では、主に現代の産業社会において発生するさまざまな事故や事件に着目し、事故防止や減災、ヒューマンエラー、リスクマネジメント、危機管理などについて学びます。一方、「自然災害マネジメント科目」では、自然災害のメカニズムを分析し、防災・減災の方法や被災者支援、復旧・復興計画、自助・共助・公助のあり方などについて学びます。
 3年次からのゼミでの専門的な学習を進めるうえで、「社会災害」および「自然災害」いずれかに偏った知識ではなく、両分野にまたがった幅広い知識を駆使することが求められます。そのため、いずれの科目からも必要単位を修得する必要があります。
Q. 学ぶ分野が広すぎて、深い知識を修得できないような気もしますが、深く専門的に学ぶことはできるのですか?  
A.  「社会安全学」を追究するにあたって、既存の学問分野を横断的に学ぶ必要があります。一見幅広いだけのように聞こえますが、すべてが「安全・安心」を軸に展開される学びです。「安全・安心」へのアプローチないし考え方は、各学問分野によって様々な方法・見方があるため、3年次からの専門演習(いわゆる「ゼ ミ」)では、自分のもっとも関心のある専門分野の学びを追究し、「安全・安心」を考えていきます。選択した分野からの学びをより深くするために、物事をい ろんな角度から考える必要な知識を、1年次、2年次で幅広い学びを基礎科目として学習し、展開しいろいろな角度から物事を考える力を修得してもらいます。したがって、最初は幅広い学びになりますが、その中で自分の関心のある学問分野を見出して3年次からの学習に臨めば、自分の極めたい学問を深く専門的に修得できます。
Q. 選択必修科目に数学系の授業があるようですが、文系でもついていくことは可能ですか?  
A.  大丈夫です。選択必修科目として「社会安全のための数学I」「社会安全のための数学II」「社会安全のための統計学」の3科目を設置しており、その中から1科目以上の修得が卒業要件となります。これらは、調査や分析に必要な数学的思考能力を修得するための科目であり、いわゆる高校での数学の授業とは位置づけが異なります。
 また、高槻ミューズキャンパスは、学生が授業を受ける教室と教員の研究室が1つの建物にまとまっているため、学生と教員の距離が近いという特徴があります。たとえ授業でわからないことがあっても、気軽に教員に相談できる環境が整えられています。

キャンパスライフについて

Q. クラブ・サークル活動は高槻ミューズキャンパスにもありますか?また、他キャンパスの団体への参加は可能ですか?  
A.  関西大学には、体育会、文化会、学術研究会、サークル団体等が多数存在します。これらの団体に所属する際に、キャンパスの違いなどによる制限はありません。実際、現役の社会安全学部生は、高槻ミューズキャンパスで独自のサークルを立ち上げたり、千里山キャンパスや総合情報学部のある高槻キャンパスのクラブ・サークル団体に所属したりしており、他キャンパスの学生との交流を楽しんでいます。

学生生活
Q. 他キャンパスとの交流はありますか?  
A.  学部の行事として、他キャンパスと交流する機会はありませんが、クラブやサークルなどに所属することによって交流の幅を広げることはできます。また、学部にとらわれず、ボランティア活動などの関西大学としての催しに参加することによっても、交流の機会をもつことができます。最終的には、自分次第ということになりますが、高槻ミューズキャンパスだけに閉じこもって学生生活を送らなければならない理由は全くありません。
Q. 授業を受けるために千里山キャンパスなど他のキャンパスに通う必要はありますか?  
A.  卒業に必要な単位はすべて高槻ミューズキャンパスで履修できますので、他のキャンパスに通う必要はありません。ただし、共通共養科目および外国人留学生科目の一部は、高槻キャンパスにある総合情報学部と合併して開講することがあります。
Q. 学生が使用できる施設には、どんな所がありますか?  
A.  一般市民にも開放しているオープンスペース(「レストラン」「ミューズカフェ」「カフェ交流サロン」等)や「学生控室」は、休憩や談話に使用できます。また、「自習室」や「IT1・2教室(オープン利用時)」は、自習やレポート作成のために利用できます。さらに、「ミューズ大学図書館」では、課題を作成するために必要な資料等を収集することができます。これらの施設の利用時間は、月曜~金曜の9:00-20:00、土曜の9:00-17:00となっています。(授業期間外や休業期間中は、利用できる日や時間帯が変更となります)

卒業後の進路・取得できる資格について

Q. 社会安全学部でとれる資格は、何ですか?  
A.  中学校一種「社会」・高等学校一種「公民」の教員免許が取得できます。資格取得に必要な教職科目は、高槻ミューズキャンパスで履修できます。そのため、教職資格取得希望者は、自分の時間割にあわせて計画的に教職科目を履修できます。
 教員免許以外にも、社会安全学部が独自に認定する資格である「社会安全士」や「社会調査士(2014年度以降入学生対象)」が取得できます。

取得できる資格
Q. 社会安全士ってなんですか?また、どうやって取得したらいいのですか?  
A.  社会安全学部が独自に認定する資格として、2011年度に創設されました。この資格の取得者は、地域生活と社会活動の安全問題を読み解く能力、その問題解 決に向けた方策を立案できる能力、その方策を実践するためのマネジメント能力、異分野の専門家とコミュニケーションできる能力などを備えたあらゆる災害へ の備えに貢献できる人材です。
 社会安全士の資格を取得するためには、在学中に資格に必要な科目を一定の基準値以上の成績で修得し、かつ、普通救命講習等の指定する学外講習を受講する必要があります。

社会安全士について
Q. 就職相談や資格取得相談はミューズキャンパスでもできますか?  
A.  高槻ミューズキャンパスには、就職相談の窓口となる「キャリアセンター」や各種資格取得のための講座の受付や相談を行う「エクステンション・リードセンター」の分室があり、学生へのフォローを行っています。
Q. 卒業後の進路はどうなるのでしょうか?  
A.  「社会安全学部」の教員がパネリストとなり、本学で開催したシンポジウムには多数の来場者がありました。このことからも、「社会安全学部」が、企業や自治 体から注目されている学部であることがわかります。その理由は、現代の企業や自治体に、危機管理など「安全・安心」の理論や手法を勉強した学生が就職して いないからです。 想定される就職先として、つぎのような事例が挙げられます。

(1)国家・地方公務員として、安全なまちづくりに携わる。
(2)警察官や消防士になって防犯や防火に貢献する。
(3)国際機関で途上国の援助に携わる。
(4)食品分野の企業で、食の安全に携わる。
(5)企業の法務部門で、法的なリスク管理を担う。
(6)情報通信分野の企業で、セキュリティ管理を行う。
(7)機械、自動車、電気、ガス器具などの製造分野の企業で、安全な製品の開発に携わる。
(8)一般企業や金融業、保険業などの危機管理部門で、事業継続計画(BCP)をつくる。

社会安全学部の卒業生は、さまざまな分野で活躍しています。

就職実績