賞の概要

　（一般社団法人）軽金属学会はアルミニウム・マグネシウム・チタンなどの「軽金属に関する学術・技術の進歩発展を図り、工業の発展に尽くす」ことを目的として、1951年(昭和26年)に発足した軽金属に関する我が国唯一の学術団体であり、世界的にも軽金属の特化した非常に特徴のある学会である。その会員数は1833名である。（一般社団法人）アルミニウム協会をはじめ、関連団体と連携して、軽金属の特徴を活かした各種の研究開発と人材育成を通して、リサイクルや省エネルギー関連分野で指導的役割を果たしており、地球環境の維持・改善に積極的に貢献している。
　軽金属学会賞は、軽金属に関する学理又は技術の進歩発展に顕著な貢献をした者に贈る学会名を冠した同学会の最高の賞である。
　受賞理由は関西大学で35年間に亘るチタンおよびその合金に関する研究、具体的に電気比抵抗の異常性と非熱的ωの関連性、電気比抵抗法による相変態の推定さらに低コストβ型チタン合金の開発と製品化に関する研究による学術および産業界への貢献である。