化学・物質工学科 工藤 宏人教授が合成樹脂工業協会において学術賞を受賞
氏名
工藤 宏人
所属
化学生命工学部 化学・物質工学科(高分子合成化学研究室)
受賞年日
2019年10月24日
大会・団体名
合成樹脂工業協会
受賞名
学術賞
研究テーマ等
高性能なネットワーク構造の創製を目的とした新規硬化反応の開発
賞の概要
合成樹脂工業協会は、国内の熱硬化性樹脂の製造者による業界団体です。
長い歴史のある業界団体として、熱硬化性樹脂及びその関連製品に関わる環境、製品安全、資源再利用、規格標準化など様々な課題に応えています。 一方で、産・官・学の緊密な連携を活かして、学術誌「ネットワークポリマー」の発刊、講演討論会の開催などの学術活動にも注力しています。
受賞者は、新しいUV硬化反応や熱硬化反応システムを確立させ、様々なネットワーク構造体の形成法を確立させた。UV硬化反応システムは、従来法では、直鎖状ポリマーやオリゴマーを基盤としていたが、ハイパーブランチポリマーや環状オリゴマーの物理的特性を活用することで、硬化反応性や架橋密度を向上させたネットワーク構造体の合成法に成功した。また、ラクタムとエポキシドとの開環共重合反応を利用した熱硬化性システムを確立させ、耐熱性を向上させたエポキシ樹脂材料の開発に成功した。それらの成果が、第69回ネットワークポリマー講演討論会で、学術賞として受賞された。