化学・物質工学科 大矢 裕一 教授が第66回高分子学会年次大会において高分子学会広報委員会パブリシティ賞を受賞
氏名
大矢 裕一
所属
化学生命工学部 化学・物質工学科(機能性高分子研究室)
受賞年日
2017年06月01日
大会・団体名
第66回高分子学会年次大会
受賞名
高分子学会広報委員会パブリシティ賞
研究テーマ等
内視鏡下で使用でき,分解時間を容易に調節可能な生分解性インジェクタブルポリマー
賞の概要
高分子学会(公益社団法人、会員数約10000人)第66回年次大会(5/29-5/31、幕張メッセ、参加人数約3000人)において、広報委員会が優れた研究発表10件程度をプレスリリースの対象とする「パブリシティ賞」に選出された。本研究は、医療用の生分解性インジェクタブルポリマー開発に関するもので、このポリマーの水溶液は体温に応答してゾル状態からゲル状態に転移する特性を持っている。特に今回開発したポリマーは温度に応答してゲル化する際に共有結合を形成することが特徴で体内で長時間ゲル状態を維持できる。さらに、ポリマーの配合比を変えるという簡便な手法により、体内で分解消失する時間を自在に調整することが可能である。こうしたインジェクタブルポリマーはカテーテルなどを利用して、腹腔鏡や内視鏡下で使用することが可能で、低侵襲手術に対応した癒着防止材などに応用が可能である。