賞の概要

団体：公益社団法人日本油化学会は、油脂・脂質、界面活性剤及び関連物質に関する科学と技術の進歩を図り、産業の発展、生活と健康の向上に寄与することを目的として活動。

賞の概要：油脂・脂質、界面活性剤及び関連分野の科学・技術の進歩に対する貢献ないし貢献が期待される研究成果に値する若手研究者に授与される賞。

受賞理由：細見准教授は、水産油脂の加工法を開拓し、未だ機能が明確にされていないグリセロリン脂質の有効性を明らかにする緻密な研究設計を確立した。本成果は、未利用水産資源の有効利用を可能にして、食品科学および栄養学の分野に大きな進歩を示す可能性を持つ。特に細見准教授が見出したホタテガイ内臓からの有効成分の抽出法は、食品規格を満たす油脂開発にパイロットプラントでの創生にも成功しており、高い実用性を持つと考えられた。