化学生命工学部

学術情報一覧 表彰・受賞一覧 -教員- 学術情報一覧 表彰・受賞一覧 -教員-

化学生命工学部老川 典夫教授が公益社団法人日本ビタミン学会において 2023年度 日本ビタミン学会 学会賞を受賞

氏名

老川 典夫

所属

化学生命工学部

受賞年日

2023年06月18日

大会・団体名

公益社団法人日本ビタミン学会

受賞名

 2023年度 日本ビタミン学会 学会賞

研究テーマ等

含硫含セレンアミノ酸・ペプチド代謝に関連する酵素の存在、特性、機能ならびに補酵素の役割に関する研究

賞の概要

受賞者は、これまで一貫してアミノ酸・ペプチド代謝関連酵素の研究に従事しており、ビタミンB₆酵素を含めたさまざまな新規酵素の発見や未解明な酵素の特性、機能ならびに補酵素の役割について解明してきた。特に、バイオファクターである硫黄やセレンを含むアミノ酸・ペプチドの代謝に関連する酵素について、独創的な研究を展開してきた。本受賞では、これまでに得た研究成果のうち、以下の(1)〜(4)の4つの研究が高い評価を受けた。(1)酸化型及び還元型グルタチオンの全ジアステレオマーの化学合成とグルタチオン代謝関連酵、グルタチオンレダクターゼ、グルタチオンS-トランスフェラーゼ、γ-グルタミルトランスペプチダーゼの反応特性の解明に関する研究;(2)D-アミノ酸高生産性及び低生産性乳酸菌4株の全ゲノム解析とゲノムの構造比較に基づく新規2機能型低基質特異性アミノ酸ラセマーゼ/シスタチオニンβ-リアーゼの発見と特性解明に関する研究;(3)D-アミノ酸高生産性及び低生産性乳酸菌のゲノム情報に基づく乳酸菌由来セレノシステインβ-リアーゼの発見と特性解明に関する研究;(4)メチオニンγ-リアーゼのキラルアミノ酸分析への応用と未知機能の発見に関する研究。
また、公益社団法人日本ビタミン学会はビタミン学(ビタミン、その他のバイオファクターに関する学問分野)の進歩、発展に貢献し、もって国民の健康増進に寄与することを目的とする設立の趣旨の下、1949年に設立された日本学術会議登録の由緒ある学会である。
本学会は、基礎生物学、農学、食料科学、基礎医学、臨床医学、健康・生活科学、薬学をその学術研究領域とし、ビタミン(和文誌)及びJournal of Nutrition Science and Vitaminology(英文誌)をそれぞれ年11回、年6回発行している。会員数は約1,000人。

このページの先頭へ