理工学研究科 村山 果子さんが第70回高分子学会年次大会において優秀ポスター賞を受賞
氏名
村山 果子
所属
理工学研究科 化学生命工学専攻 化学・物質工学分野 先端高分子化学研究室
受賞年日
2021年06月23日
大会・団体名
第70回高分子学会年次大会
受賞名
優秀ポスター賞
研究テーマ等
タンパク質認識部位を導入した刺激応答性ポリマーの設計と変性タンパク質認識挙動
賞の概要
公益社団法人高分子学会が主催する高分子学会年次大会は,1000件以上のオリジナルな研究発表が行われる最大規模の研究集会であり,ポスター発表のうち35 歳以下の若手研究者で申込み時に選考を希望した発表の中から特に優れた発表者に優秀ポスター賞が授与される。当該学生は,第70回高分子学会年次大会において「タンパク質認識部位を導入した刺激応答性ポリマーの設計と変性タンパク質認識挙動」に関する研究成果についてポスター発表を行い,697件のポスター発表の中から優秀ポスター賞を受賞した。
タンパク質は特定のコンフォメーションを形成することにより様々な機能を発現する。しかし,外部刺激によりコンフォメーションが変化するとタンパク質の機能が消失した変性状態となり,その凝集体はフォールディング病と呼ばれる疾病の原因となる。そのため,この疾病の診断にはタンパク質のコンフォメーション変化を検出できる材料の開発が不可欠である。当該学生は,正常なタンパク質と混合しても変化せず,変性タンパク質と混合したときのみに瞬時に沈殿を生じる新規なスマートポリマーの設計に成功した。このようなスマートポリマーは,タンパク質のコンフォメーション変化を検知できる変性タンパク質応答性ポリマーとして新規な診断材料への応用が期待できる。
指導教員
宮田 隆志