理工学研究科 三宅 昭太郎さんが一般社団法人 軽金属学会において第137回秋期大会優勝ポスター発表賞を受賞
氏名
三宅 昭太郎
所属
理工学研究科 化学生命工学専攻 化学・物質工学分野(環境材料研究室)
受賞年日
2019年11月02日
大会・団体名
一般社団法人 軽金属学会
受賞名
第137回秋期大会優勝ポスター発表賞
研究テーマ等
Ti-Mo-Fe合金での熱処理挙動に及ぼすFeに対するMo置換量の影響
賞の概要
アルミニウム・マグネシウム・チタンなどの軽金属の大学・公的研究機関・企業の研究者・技術者、さらにそれら軽金属材料を使用する企業も参加している一般社団法人の学術学会で、約2000名の会員が所属している。
今回の受賞は、第137回秋期講演大会のポルタ―発表において、チタン中の拡散速度が極端に異なる鉄(Fe)とモリブデン(Mo)の複合添加したTi-Mo-Fe合金のMoとFeとの置換量を系統的に変化させて合金を作製し、その時効挙動を電気比抵抗及びビッカース硬さ測定し、時効挙動(析出物およびその速度)に及ぼす、MoとFeの置換量で整理し、その寄与度を検討することを目的した研究について発表した。その寄与度を整理するために、Mo/Feでビッカース硬さの最大値の1/2となる時効時間を整理することで、比較的良い正の相関が得られ、その相関が析出物によって異なること、さらに、Mo/Feがある値を超えると変化しない点も明確にしている。Moはチタン合金を作製する上だ重要な合金元素であり、Feはチタン合金のコスト低減をめざす上で最重要な金属元素である。これらの合金の熱処理特性(時効特性)をMo/Feというパラメーターで上手く整理できる可能性を示し、製造条件を考える上でも重要なパラメーターとなることも示唆していることも明確にした。これらの点が評価されたと思われる。
指導教員
池田勝彦・上田正人