理工学研究科 福田 祐己さんが平成30年度第3回関西電気化学研究会において関西電気化学奨励賞を受賞
氏名
福田 祐己
所属
理工学研究科 化学生命工学専攻 化学・物質工学分野(電気化学研究室)
受賞年日
2018年12月01日
大会・団体名
平成30年度第3回関西電気化学研究会
受賞名
関西電気化学奨励賞
研究テーマ等
"初回充電前の熱処理によるイオン液体電解液系LIBフルセルのサイクル安定化機構の解明"
賞の概要
当研究室ではリチウムイオン電池の安全性向上に向けて、難燃性のイオン液体電解液を適用した研究が行われてきた。しかしながら安全性の向上が期待できる一方で、充放電過程で電解液の継続的な分解が発生して電池容量が大きく減少することが課題となっていた。その課題に対し、前処理として初回充電を行う前に一定時間熱を加える熱処理法を考案し、サイクル特性の向上に成功した。さらに、XPS分析や量子化学計算シミュレーションによって解析を行った結果、熱処理によって充放電を行うことなく電極表面上に被膜が形成されるため、後続の充放電で電解液の継続的な分解が抑制できていることも判明した。
電気化学会関西支部において毎年、若手研究者や学生が研究成果をアピールする研究会がある。その平成30年度第3回関西電気化学研究会における112件の発表研究の中で、優れた研究に対し数件の研究者が選ばれる。今回、福田は『初回充電前の熱処理によるイオン液体電解液系LIBフルセルのサイクル安定化機構の解明』というタイトルで関西電気化学奨励賞を受賞した。
指導教員
石川 正司