化学生命工学部

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理工学研究科 川岸 弘毅さんが第39回日本バイオマテリアル学会大会において優秀研究ポスター賞を受賞

氏名

川岸 弘毅

所属

理工学研究科 化学生命工学専攻 化学・物質工学分野(機能性高分子研究室)

受賞年日

2017年11月21日

大会・団体名

第39回日本バイオマテリアル学会大会

受賞名

優秀研究ポスター賞

研究テーマ等

折り畳み様形状回復を発現する生分解性形状記憶ポリマー材料の作製

賞の概要

日本バイオマテリアル学会は、生体に関するマテリアルおよびその応用に関する科学・技術を発展向上させることを目的として、1978年12月4日に設立され、医学、歯学、工学、理学、薬学、生物学などを連ねた学際領域の確立を目指す学会である。また、30歳未満(医師・歯科医師・獣医師・薬剤師は35歳未満)の若手研究者(学生を含む)による優秀なポスター発表に関しては、審査員の審査により優秀研究ポスター賞が設けられている。  この度、当該学生は生分解性温度応答性形状記憶ポリマーを用いて、温度上昇に伴い段階的に折り畳まれるフィルムの作製に成功した。近年、生分解性の形状記憶ポリマーは医療材料として期待が高まっている。通常の形状記憶ポリマー材料は、鋳型に流し込んだ後架橋することで簡便に作成可能であり、折りたたんだ状態から拡がった状態への形状回復は容易である。しかし、これとは逆の形状回復は鋳型の作製が難しいため困難であり、作製できたとしても細部まで鋳型と同じ形状を再現するのも困難である。そこで、鋳型を用いることなく架橋体を作製し、立体形状への折り畳み回復を目標とした。本発表では、分岐型ポリカプロラクトンを主成分とする生分解性形状記憶ポリマーを使用し、支持層に架橋前のポリマーを塗布して3層構造としてから架橋反応を開始し形状を固定する手法によりこの問題を解決した。  ポスター発表125件の研究内容・質疑応答を審査員が評価し、当該学生を含む31題の発表が優秀研究ポスター賞に選出された。

指導教員

大矢 裕一

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