化学生命工学部

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生命・生物工学科 福本 響さんが2017年度日本放線菌学会大会においてポスター発表賞を受賞

氏名

福本 響

所属

化学生命工学部 生命・生物工学科(酵素工学研究室)

受賞年日

2017年09月08日

大会・団体名

2017年度日本放線菌学会大会

受賞名

ポスター発表賞

研究テーマ等

ゲノムマイニングによるε-PL類縁ホモポリアミノ酸の探索と poly-D-2,4-diaminobutyric acidの発見

賞の概要

受賞内容: 天然に見出される“ホモ”ポリアミノ酸としては、Bacillus属細菌が生産するɤ-poly-glutamic acidと数種のStreptomyces属放線菌が生産するε-poly-L-lysine (ε-PL)、その類縁体であるpoly-L-diaminopropionic acid (L-PDP)及びpoly-L-diaminobutyric acid (L-PDB)の3種類のみが知られている。後3者は、何れもポリカチオン特有の強力な抗菌活性や膜透過性など様々な生理学的性質を示すことから医療・ライフサイエンス分野への応用利用も期待されている。これらのホモポリアミノ酸生合成酵素の基質認識機構や鎖長制御機構の詳細な理解は、新規生理活性バイオポリマーの創製にも重要な知見を与えるものと期待できる。そこで微生物ゲノム(全染色体塩基配列)情報に基づくL-PDB生合成遺伝子の探索を足掛かりに、類縁ホモポリアミノ酸の探索とその生合成機構の解明を試み、天然では極めて稀なD-アミノ酸のみから成るポリアミノ酸、poly-D-2,4-diaminobutyric acid (D-PDB)と、更にもう一種の新規なポリアミノ酸を生産する放線菌を見出した。2017年度日本放線菌学会大会にて、当研究室に於いて研究を進める上記の「遺伝子情報に基づく新規天然生理活性物質探索」の手法の有効性を示し、これら成果及び本研究の将来の発展性についても評価された。 日本放線菌学会:2015年ノーベル生理学・医学賞受賞の大村智先生も名誉会員として所属する放線菌基礎生物学、農学、薬学を研究領域とする1955年発足の学会。2017年現在の会員数約450名。

指導教員

山中 一也

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