理工学研究科、蒲谷 俊輔さんが第37回 日本放線菌学会大会においてポスター発表賞(学生優秀発表賞)を受賞
氏名
蒲谷 俊輔
所属
理工学研究科 化学生命工学専攻 生命・生物工学分野 酵素工学研究室
受賞年日
2023年09月08日
大会・団体名
第37回 日本放線菌学会大会
受賞名
ポスター発表賞(学生優秀発表賞)
研究テーマ等
II型制限エンドヌクレアーゼを利用した放線菌ゲノムの特異的編集
賞の概要
第37回 放線菌学会大会
参加者数:約200名
演題数:口頭20演題、ポスター98演題
受賞内容
ゲノム編集に多用されるS. pyogenes由来のCas9ヌクレアーゼは、プロトスペーサー配列のミスマッチを一定レベルで許容することから、GC含量が高く繰り返し配列が多い放線菌ゲノムの編集においては、オフターゲット編集の頻発と毒性発現のリスクを伴う。
また、Cas9 (1368 aa)を搭載する大型編集プラスミドは難形質転換の放線菌へ導入し難いという問題も抱えるため、い役員産業において極めて重要な役割を果たす放線菌のゲノムを自在に編集する新たな技法が望まれていた。
II型制限エンドヌクレアーゼ(RE)では最小のPacI (142 aa)は、殆どのStreptomyces属放線菌ゲノムには存在しないATのみから成る回分二本鎖配列(5’-TTAAT/TAA-3’)を認識して切断する。
REは極めて厳密な配列認識で二本鎖DNAを切断できることから、本研究では、S. coelicolorにおけるアクチノロージン生合成(act)遺伝子群をモデル編集対象としてPacIによる放線菌ゲノムの特異的編集技術の開発を行い、従来は難しかった放線菌ゲノムの編集を極めて正確に実施できることを実証した。
指導教員
山中 一也