化学生命工学部

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理工学研究科、加藤 匠真さんがIPC2023 (The 13th SPSJ International Polymer Conference)において IPC2023 Poster Award: Biomacromolecules Awardを受賞

氏名

加藤 匠真

所属

理工学研究科 化学生命工学専攻 化学・物質工学分野 機能性高分子研究室

受賞年日

2023年08月25日

大会・団体名

IPC2023 (The 13th SPSJ International Polymer Conference)

受賞名

IPC2023 Poster Award: Biomacromolecules Award

研究テーマ等

Development of hyaluronic acid-coated biodegradable polymeric micelles for intranasal vaccine against SARS-CoV-2

賞の概要

公益社団法人 高分子学会主催の国際学会 IPC2023 (The 13th SPSJ International Polymer Conference)において「Development of hyaluronic acid-coated biodegradable polymeric micelles for intranasal vaccine against SARS-CoV-2」という研究テーマでポスター発表を行い, 合計 387件のポスターの中からBiomacromolecules Awardを受賞した。 研究内容は、新型コロナウイルス感染症に対する経鼻ワクチンの開発である。近年、鼻に噴霧するタイプの経鼻ワクチンが注目されており、患者に痛みがなく自己接種も可能であることから、医療従事者の負担低減が期待できる。私たちの研究室では、ポリリシン(親水性)とポリ乳酸(疎水性)のジブロック共重合体からなる表面に正電荷を帯びたミセル(ナノ粒子)に、負電荷を有するヒアルロン酸(HA)を静電相互作用で被覆したミセル (HA被覆ミセル) を開発している。
このミセルの最外殻はHAで覆われており、HA受容体に特異的に集積することが分かっているため、 HA受容体を持つ免疫細胞に特異的に取り込まれることが期待される。
このような観点から、このHA被覆ミセルに、モデル抗原と免疫増幅剤を担持させ、マウスに経鼻投与すると,抗体の産生が促進され、経鼻ワクチンのキャリアとして有用であることが報告されている。
そこで、本研究では、次の段階として、コロナウイルススパイクタンパク質と免疫増幅剤を静電相互作用で担持したHA被覆ミセルを調製し、免疫細胞へのデリバリー機能とマウス鼻腔投与における免疫誘導能について調査した。
その結果、調製したHA被覆ミセルは、免疫細胞に効率的に取り込まれることが確認できた。

指導教員

大矢 裕一

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