理工学研究科 齋田 慧さんがThe 15th International Symposium in Science and Technology 2021においてPoster Awards(ポスター賞)を受賞
氏名
齋田 慧
所属
理工学研究科 総合理工学専攻 化学・物質工学分野 界面化学研究室
受賞年日
2021年08月06日
大会・団体名
The 15th International Symposium in Science and Technology 2021
受賞名
The 15th ISST 2021 Poster Awards
研究テーマ等
Enhanced Fluorescence of Silica Nanoparticles via Hydrothermal Defect-doping
賞の概要
本シンポジウムは、国際交流協定を締結しているアジアを中心とした「CONECUTS」協定校をベースに理工学分野の最新の研究内容の発信・情報交換を行うことを目的として、International Symposium in Science and Technology、ISSTが毎年開催されています。今年度は2021年8月5日(木)から2日間にわたりオンライン形式(ZOOM)で開催され、322名の参加登録者数、海外からの参加者登録数は135名(約42%)と、多くの方が海外から参加した国際学会でした。
シリカガラスの発光知られていましたが、その発光強度は弱いものでした。本研究では、発光量子収率が30%を超える水溶性(水に分散する)の極微小サイズ(粒径:約3nm)の蛍光性シリカナノ粒子の合成に成功しました。その高い発光量子収率は、発光性欠陥サイトがシリカナノ粒子表面に多く形成されていることが要因であることを明らかにしました。この蛍光性シリカナノ粒子は、従来の蛍光性シリカナノ粒子(~100nm程度)と比べて粒径が3nmと小さい、高輝度発光を示す、粒子表面修飾による機能化が可能であることから、発光材料、蛍光検出技術を用いた基礎研究分野における生命現象の解析、医療分野での簡易診断分野など、先端材料・医療への応用が期待されます。
指導教員
川﨑 英也