KANSAI UNIVERSITY

研究科概要

沿革

関西大学は、アジア文化研究の領域で多数の優れた研究者を擁し、国際的な教育・研究活動を展開してきました。その実績が認められ、2007 年度から開始された文部科学省「グローバルCOEプログラム」において、本学が申請した「東アジア文化交渉学の教育研究拠点形成―周縁アプローチによる新たな東アジア文化像の創出―」が人文科学分野で採択されました。これを受けて、2008 年4月に文学研究科を改組し、文化交渉学専攻・東アジア文化交渉学専修を設置しました。

この専攻が2010年度に完成年次を迎え、2011年度よりこの専攻を文学研究科から独立させ、新たに東アジア文化研究科・文化交渉学専攻を開設しました。これによって、本学の特色ある東アジア文化の教育研究を一層発展させるとともに、「グローバルCOEプログラム」で培われた世界的教育研究ハブとしての充実をはかります。

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入学者受入れの方針(アドミッションポリシー)

東アジア文化研究科では、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に基づく教育を受けることのできる者として、次に掲げる知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力及び主体的な態度を備えた人を求めます。

[博士課程前期課程]

  1. 1東アジア文化に関して、学士課程修了相当の基礎的な知識を有し、口頭発表や論文執筆によって発信するための基本的能力を有している。
  2. 2東アジア文化研究の研究方法に立脚して、自らの研究課題を設定することができる。
  3. 3東アジア文化に対する深い関心を持ち、自らの専門的知識によって知識基盤社会の発展に寄与する意欲を持っている。

[博士課程後期課程]

  1. 1東アジア文化の専門的な研究内容および方法について、博士課程前期課程(修士課程)修了相当の知識を有し、自らの研究成果を口頭発表や論文執筆によって的確に、かつ国際的に発信するための専門的能力を有している。
  2. 2東アジア文化研究の研究方法に立脚して、自らの研究課題を設定し展開することができる。
  3. 3東アジア文化の高度な研究に対する深い関心と自立した研究者としての自覚を持ち、専門的知識の継承と創造を通じて、知識基盤社会の発展を先導する意欲を持っている。

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教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)

東アジア文化研究科では、学位授与の方針に掲げる知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力、主体的な態度の修得を実現するために、以下の方針にしたがって、教育課程を体系的に編成します。

[博士課程前期課程]

1. 教育内容

  1. 1講義・演習等を適切に組み合わせ、東アジア文化に関する高度な専門的知識・技能を修得できるように体系的に科目を配置する。
  2. 2演習科目においては、指導教員から個別に研究指導を受け、東アジア諸文化の専門家としての研究能力を養成する。
  3. 3現代の東アジア文化研究全体のなかで自己の研究課題を位置づけるために、多様な共通科目群を設置する。
  4. 4学術成果のグローバルな発信力を養成するための科目群を設置する。

2. 教育評価

  1. 1教育内容の修得度は、学位論文の審査及び到達度調査等の結果を組み合わせて評価する。
  2. 2研究成果は、学内・学外の学会発表あるいは学術誌への投稿・掲載等によって把握する。

[博士課程後期課程]

1. 教育内容

  1. 1講義・演習等を適切に組み合わせ、東アジア文化に関する最先端の高度な専門的知識・技能を修得できるように体系的に科目を配置する。
  2. 2演習科目においては、指導教員からの個別に入念な研究指導を受け、自立した研究者としての高度な研究能力を完成する。
  3. 3現代の東アジア文化研究全般を俯瞰し、その担い手として自己の研究課題を開拓し意義づける姿勢を養成するために、多様な共通科目群を設置する。
  4. 4学術成果の高度でグローバルな発信力を養成するための科目群を設置する。

2. 教育評価

  1. 1教育内容の修得度は、学位論文の審査及び到達度調査等の結果を組み合わせて評価する。
  2. 2研究成果は、学内・学外の学会発表あるいは学術誌への投稿・掲載、及び各年次の研究成果報告書によって把握する。

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学位授与の方針(ディプロマポリシー)

東アジア文化研究科では、東アジアにおける諸文化の形成と展開及び相互関係を把握し、豊かな専門的学識と高度な研究能力を備えた研究者及び高度専門職業人の養成を目的としています。この目的を具現化した人材として、以下の能力を身につけた者に対して修士(文化交渉学)、または、博士(文化交渉学)の学位を授与します。

[博士課程前期課程]

  1. 1(知識・技能)
    東アジア文化に関する高度で専門的な知識を有し、それを活用して人類の知的営みに貢献することができる。
  2. 2(思考力・判断力・表現力等の能力)
    「考動力」を発揮して、東アジア文化に関する総合的・学際的視野から、自ら設定した 課題を考察し解決することができる。
  3. 3(主体的な態度)
    東アジア文化に関する深い理解と高度で専門的な知を的確に伝え発信し、知識基盤社会 を支えることに寄与しようとする態度を示すことができる。

[博士課程後期課程]

  1. 1(知識・技能)
    東アジア文化に関する高度で専門的な知識を有し、新たな知を創造する能力を有している。
  2. 2(思考力・判断力・表現力等の能力)
    「考動力」を発揮して、東アジア文化に関する総合的・学際的視野から、自ら設定した課題を展開し、高い学術的価値を有する成果に結実させることができる。
  3. 3(主体的な態度)
    東アジア文化に関する深い理解と洞察に基づき、高い水準と独創性を備えた知的発信を行い、知識基盤社会を先導する専門家としての自覚を示すことができる。

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特色

東アジア文化研究科の教育研究の柱となる文化交渉学とは、 東アジアという一定のまとまりの内部での文化生成、 伝播、 接触、 変容に注目しつつ、 トータルな文化交渉のあり方を複眼的で総合的な見地から解明しようとする学問です。そこでは、 従来の人文学の学問分野ごとの研究枠組の越境と、 ナショナルな研究枠組の越境が求められます。 東アジアの文化交渉の全体像を把握する方法を身につけ、 国境を越えて東アジア全体を多様な文化接触の連鎖として認識する視座を養うことを目的としています。

21世紀に入って、 東アジア諸国は相互依存の度合いを一層強めつつあります。 それにもかかわらず、 諸国間で感情的摩擦が表面化するのは、 他国文化に対するスタンスの未成熟があると考えられています。 これを解決するには、 自他の文化を優劣や強弱の尺度から評価するのではなく、 一国文化をグローバルな視点から把握する視座と手法の確立が求められます。 東アジア文化研究科は、 一国文化主義的発想を脱却し、 東アジア文化を絶えざる他者との交渉の連鎖によって形成された複合体としてとらえる文化交渉学の視点に立ち、 東アジアにおける文化交渉の諸相を人文学諸分野から動態的・複合的に分析して、 東アジアの文化研究を大きく転換するとともに、 それを共有する国際的人材を育成することをめざします。

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コアカリキュラム

東アジア文化研究科では、研究の基本的視角として、「東アジアの言語と表象」、「東アジアの思想と構造」、「東アジアの歴史と動態」の3つの研究領域を設定しています。本研究科の学生は、これら3領域のいずれかに自らの研究の基盤となる研究課題を設定し、そこから分野・地域の越境による展開を試みることになります。例えば「東アジアの言語の表象」の領域に関わる研究を志す院生の場合は、同領域の演習科目において研究指導を受け、講義科目において研究方法や研究資料についての専門性を高めるとともに、「東アジアの思想と構造」あるいは「東アジアの歴史と動態」に関わる講義科目を複数履修して、他領域の方法や資料に関わる深い知見を習得する。他の2領域の研究を志す場合についても同様です。

集団指導体制

研究指導教員1名に加え、それとは専門領域の異なる副指導教員(前期課程は1名以上、後期課程は2名以上)による集団指導体制を採用しています。通常の研究指導は指導教員による演習を通じて行いますが、副指導教員も適宜参加して他領域からのアドバイスを加えます。また研究計画の進展をチェックし、研究指導の履歴を記録するWEB版ポートフォリオを有効に活用し、教員-学生間および教員相互での情報の共有化に努め、研究領域別の枠組を越えた視野の養成をはかります。

国際的競争力に対応した授業

国際化時代に対応できるように、学生には学術的発信のための外国語運用能力の習得を求めています。本研究科の学生は、それぞれの研究課題に応じて必要なアジア言語を母国語以外に身につけます。さらに、複数の東アジア文化を検討する国際会議への参加を念頭において、英語運用能力の向上も重視し、それを実現できるカリキュラムを設けています。

履修指導の方法

本研究科では、すべての授業科目が春学期秋学期の2学期制となっており、原則として年度始めに履修登録をします。入学時に、前期課程学生は2年分、後期課程学生は3年分の計画書を提出し、あわせて、毎年の年度始めには詳細な研究プランを作成します。これは学習研究をスムーズに進めていくためのもので、これに基づき、個別に履修指導を行い、本専攻の趣旨と特色を踏まえた研究設計ができるようにバックアップします。

修了要件

博士課程前期課程では、必修科目(演習)から8単位、領域選択科目A群から2単位、領域選択科目B群2単位を含む32単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び試験に合格すること。

博士課程後期課程では、指導教員の担当する必修科目(演習)12単位を含めて16単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び最終試験に合格すること。

修了後の進路

前期課程修了者は、後期課程へ進学するか、あるいは高度専門職業人として、各種の教員、公務員、そして企業などへの就職をめざします。

後期課程修了者は、課程博士の学位を修得し、大学をはじめとする各種教育研究機関の研究者及び国際交流の場で活躍できる高度専門職業人をめざします。

留学生については、すでに実績のあるように、海外の大学や研究所等に積極的に送り出すことをめざしています。

デュアル・ディグリープログラム

東アジア文化研究科では、韓国・嶺南大学校大学院東アジア文化学科との間で、ダブル・ディグリー・プログラムを実施しています。本研究科の博士課程前期課程の学生が、2学期(1年間)嶺南大学校に留学し、所定の要件を満たすことによって、関西大学から修士(文化交渉学)、嶺南大学校から東アジア学修士の学位をそれぞれ授与される制度です。この制度によって派遣される大学院学生は、2年コースから3年コースへの変更も可能で、年間30万円の奨学金も支給されます。

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